毎月の携帯料金が高いことから、格安で使えるスマホへの乗り換えを検討している方もいるのではないでしょうか。スマホの乗り換えは、ネットから手続きするのがおすすめです。
乗り換え先の通信事業者によっては、オンライン限定のキャンペーンを実施していることも多く、店舗で手続きするよりお得に乗り換えできます。
SIMロックの解除や電話番号の引き継ぎなどを考えると、自分で手続きするのは複雑で面倒だと思う方もいるかもしれません。しかし、実際にやってみると思った以上に簡単に手続きできます。
この記事では、ネットでスマホの乗り換えをするメリットや、乗り換えの手順、データ移行の方法などについて解説します。
スマホの乗り換えは、店舗よりネットで手続きするほうがおすすめです。ネットでスマホの乗り換え手続きをおこなうメリットについて見ていきましょう。
近年、格安SIMへの乗り換えを考える人が多くなり、それにともなって携帯各社はさまざまなキャンペーンを実施しています。携帯ショップや家電量販店など、店舗によって独自のキャンペーンを展開していることもあり、オンラインでの乗り換えにもネット限定のキャンペーンが充実しています。
キャンペーンの中身は通信事業者によってさまざまですが、初期費用や一定期間の月額利用料が無料、高額なポイント還元などといった内容になっているのが特徴です。
また、対象になっている機種に乗り換えると端末の本体価格が店舗価格より大幅に安くなるなど、オンラインでの乗り換えでしか得られないお得な特典が多数用意されています。
スマホの乗り換えをネットでおこなうと、オプションやサービス料を安く抑えられるというメリットもあります。携帯ショップや量販店でスマホの契約をする際、オプション加入がキャンペーンの適用条件になっているケースもあります。
スマホのオプションの多くは有料なので、申し込んだ分だけ利用料金が月額利用料に加算されます。携帯電話の料金が高いと思った時は、複数のオプション料金によることも少なくありません。
ネットでの手続きの場合、割引条件にオプション契約がないこともあるため、店頭で乗り換えるよりも料金を抑えることができる可能性があります。
ネットでの乗り換えは、わざわざ店舗に行かなくても自宅にいながら手続きできるので便利です。実店舗での手続きと違い、予約の必要もありません。
24時間いつでも手続き可能なので、仕事が忙しい方でも店舗の営業時間を気にせずに、好きなタイミングでおこなえます。また、eSIMの場合は、端末内にSIMが内蔵されているため、SIMカードの到着を待たずに手続き後すぐにスマホの通信や通話といった機能を利用することが可能です(*1)。
*1:eSIMのご利用には対応端末が必要です。
スマホを乗り換える時は、MNPの申し込みや端末を購入したあとの開通手続きなどをおこないます。ネットでのスマホの乗り換え方を具体的に見ていきましょう。
スマホを乗り換えたあとも同じ電話番号を使いたい時は、現在契約中の通信事業者でMNPのお申し込みをして、「MNP予約番号」を取得します。MNP予約番号を取得するには、店舗や電話でのお申し込みのほか、通信事業者のWebサイトからも可能です。
MNP予約番号は乗り換えの際に必ず必要になるので、乗り換え手続きをする前に取得しておきましょう。また、MNP予約番号は取得日を入れて15日が有効期限と決まっているため、万が一期限が切れてしまった時は、再度取得する必要があります。
MNP予約番号を取得できたら、乗り換え先サービスのWebサイトからお申し込みの手続きを始めます。新しい端末を購入する場合は、この時点で端末の購入手続きもおこないましょう。
サービスへのお申し込み方法は、乗り換え先の通信事業者によって若干異なりますが、下記の内容はどの通信事業者にも共通して入力が必要な事項です。
また、お申し込みには、運転免許証やマイナンバーカードなど本人を確認できる書類が必要です。本人確認の手続きも、スマホのカメラで撮影してオンラインでおこなえます。
お申し込みが完了すると、通常1週間ほどで商品が届きます。在庫状況によっては、受け取りまで時間がかかる場合もあるので、あらかじめ確認しておくとよいでしょう。
発送は宅配業者による配達です。発送準備や発送が完了すると、発送予定日や発送完了のお知らせメールが届きます。
手渡しによる受け取りが一般的なので、配達時に不在にしていると、持ち帰られてしまい再配達を依頼することにもなるので、乗り換えを急いでいる時は注意しましょう。
商品が届いたら、MNPの開通手続きをおこないます。開通手続きの方法は、SIMの種類が通常のSIMカードかeSIMかによって異なります。通常のSIMカードの場合は、新しいSIMカードを利用する端末に挿し込み、サービス会社のWebサイトか電話で開通手続きをおこないましょう。
eSIMの場合は、eSIMのプロファイルをダウンロードして開通手続きをおこないます。eSIMのプロファイルのダウンロード先は、サービス会社からの連絡メールや端末が届いた時の納品書などに、QRコードで表示されているのが一般的です。
QRコードがメールで届いている場合は、別のスマホやパソコンでメールを開き、利用する端末でQRコードを読み取りましょう。QRコードを読み取ると、プロファイルのダウンロードが始まります。プロファイルのダウンロードが完了したら、画面に従って手続きを完了させましょう。
なお、別のスマホやパソコンがない場合でも、コード入力を入力することで設定をおこなうことができます。
今まで使っていた端末を使い続ける時は、APN(Access Point Name)の設定が必要な場合もあります。APNはモバイル通信を使用するために必要な設定です。MNPの開通が完了したら、端末の設定画面からAPNの設定もおこないましょう。
ネットでのスマホ乗り換えには、いくつか注意点もあります。スムーズに乗り換え手続きをおこなえるよう、注意点についても事前にチェックしておきましょう。
現在使用中の端末を引き続き利用する場合は、端末にSIMロックがかかっていないか確認しておくことが必要です。SIMロックとは、大手の通信事業者からスマホを購入し回線契約を結んだ場合に、その会社以外の回線が利用できないよう設定される機能を指します。最近ではSIMロックがかかっていないスマホが徐々に増えてきてはいますが、機種によってはSIMロックがかかっている可能性も少なくありません。
SIMロックがかかったままでは乗り換え後のSIMカードを読み込めないため、SIMロックを解除しておく必要があります。SIMロックが解除されているかどうかは、スマホの設定画面から確認できます。
SIMロック端末の場合は、乗り換えの前にSIMロックを解除しておくと、乗り換え手続きがスムーズです。
今まで使っていた通信事業者のメールアドレスをそのまま使いたい時は、メールの「持ち運びサービス」に申し込みましょう。これまでは、他社に乗り換えすると通信事業者のメールアドレスは利用できないのが通常でした。
しかし現在では、大手の通信事業者のいずれでも、月額利用料を払えばメールアドレスを乗り換え先に引き継げるようになっています。
持ち運びサービスを利用するには、元の通信事業者を解約後、31日以内に申し込むことが必要です。ただし、一部のMVNO(他社の無線通信設備(インフラ)を借り受け、サービス提供をおこなう事業者)では、持ち運びサービスを利用できないところもあるので注意しましょう。
以前は、スマホの契約には契約年数が決められており、途中で解約すると解約手数料や違約金が発生するのが一般的でした。しかし2022年4月からは、大手の通信事業者をはじめ格安SIMでも、解約違約金や契約年数の縛りが廃止されています。
そのため、従来は乗り換えのタイミングによっては解約違約金が発生していましたが、現在その心配はありません。ただし、一部の格安SIMには1年以内に解約すると違約金が発生するものもあるので、乗り換えをする前に違約金の発生について確認しておくことをおすすめします。
乗り換え元の解約手数料はかからないとしても、乗り換え先で3,300円(税込)の契約事務手数料がかかるのが一般的です。
ただし、一部の格安SIMや通信事業者では、お申し込み方法やキャンペーンの適用によって契約事務手数料が無料になるケースもあります。通信事業者のサブブランドの場合、運営元の通信事業者からの乗り換えには手数料がかからないケースも少なくありません。
また、実店舗で乗り換え手続きをする場合、事務手数料とは別に端末購入の「頭金」がかかる場合もあるので、事前に確認することをおすすめします。
新しく端末を購入して乗り換える時は、元のスマホに入っているデータを移行する必要があります。データ移行の方法は、iOS端末とAndroid端末で異なります。それぞれの方法を見てみましょう。
iPhoneからiPhoneに機種変更した時は、クイックスタート機能を使ってデータ移行できます。クイックスタートは新旧2台のスマホを近づけるだけで、簡単にデータ移行できる機能です。
クイックスタート機能を使うためには、iOSのバージョンが新旧どちらの端末も12.4以降であることが必要なので、バージョンが低い時はアップデートしておきましょう。
Android端末は通常Googleアカウントで利用するため、アカウントを同期すれば簡単に移行できるアプリもあります。
しかし、おさいふケータイやポイントサービスなど一部のアプリは、機種変更前にあらかじめ引き継ぎをしておかなければ使えなくなることもあるので注意しましょう。また、端末本体に保存されているデータの移行には、通信事業者が提供しているデータ移行サービスや、Googleのサービスなどを利用するのがおすすめです。
データ移行サービスの利用手順は通信事業者によって異なるので、各社のWebサイトなどで確認しましょう。データ移行の前に、専用アプリなどを利用してバックアップをとっておくと安心です。
KDDIのオンライン専用ブランド「povo2.0」(*2)は、スマホ乗り換え時の事務手数料がかかりません。基本料も無料(*3)(*4)(*5)で、データ容量や通話かけ放題、サポートなど必要な「有料トッピング」を組み合わせて、自分のニーズに合わせてカスタマイズしていきます。
例えば、1回330円(税込)で24時間データ使い放題(*6)や30日間で20GBが2,700円(税込)(*7)など、使えるデータ容量や使用可能期間をお好みで選べます。
iPhoneやAndroid端末など対象機種も豊富にあり、auからの乗り換えならSIMロック解除の手間もなく簡単に乗り換え可能です。お得なキャンペーンも随時実施しているので、ホームページを確認してみましょう。
格安SIMへの乗り換えをお考えなら、ぜひpovo2.0をご検討ください。
*2:オンライン専用のプランなので、お手続き・サポートはすべてオンラインとなります。povo2.0アプリや公式サイトからお問い合わせください。
*3:同一名義で5回線(*)ご契約の場合、累計6回線目以降、税込3,850円/回線の契約事務手数料がかかります。
*過去1年以内に、解約済、当社によりキャンセルした回線も含む。180日以上の期間、一度も有料トッピングの購入などがない場合は利用停止または契約解除となることがあります。あらかじめご了承ください。
*4:国内への通話は税込22円/30秒、SMS送信は税込3.3円/通(70文字まで)が別途かかります。機種により最大で全角670文字まで送信可能です。134文字までは2通分とカウントし、以降は67文字ごとに1通分の送信料がかかります。衛星電話への通話など、一部通話料が異なる場合があります。詳細は こちら
*5:データトッピングを購入しない場合、送受信最大128kbpsとなります。
*6:ネットワークの混雑時や動画・クラウドゲームなどの利用時に通信速度を制限する場合があります。
*7:参考 「データ追加20GB(30日間)」(povo)