「SIMカード」の活用によって、スマホの通信が可能になるだけでなく、乗り換えや機種変更も簡単にできるようになりました。とくに「格安SIM」と呼ばれるSIMカードを使えば、毎月の利用料金を安くできる可能性もあるでしょう。SIMカードとはどのようなものなのか・どんな役割があるのかを紹介していきます。
SIMカード(*1)とは、スマホ利用者の情報を記録した小型のICカードを指す言葉です。「Subscriber Identity Module」の頭文字をとって“SIM”とつけられたカードには、契約者の情報(識別番号・電話番号・メールアドレス)が記録されています。
海外では以前からプリペイド式のSIMカードが単体で売られていたのに対し、国内はケータイやスマホの機種とのセット販売が一般的でした。いまでも通信事業会社で端末とセットでの販売もされています。しかしSIMカードの挿し替えによって機種変更や乗り換えをするスタイルが国内でも普及するとともに、SIMカードだけの販売も一般的になってきました。
携帯キャリアと比べてお得に利用できる「格安SIM」(*2)や、格安SIMと端末のセットである「格安スマホ」(*2)の利用を検討している方も多いのではないでしょうか。
SIMカードの役割は、スマホの持ち主が誰であるかを識別できるようにすることです。SIMカードをスマホに挿しこむと、電話番号を使用した通話やネットの使用が可能になります。機種と通信事業会社の組み合わせなどに問題がなければ、SIMカードを別の端末に挿し替えるだけで機種変更もできるでしょう。
また通信事業会社を変えたい場合は、新しくSIMカードのみを契約して、機種変更なしで乗り換えも可能です。とくに「MNP」(*3)(Mobile Number Portability:携帯電話番号ポータビリティ)の利用によって、電話番号をそのままでほかの通信事業会社にも乗り換えられるようになりました。
SIMカードには、サイズや機能などによってさまざまな種類分けがされます。どのような種類があるか見ていきましょう。
SIMカードにはサイズが3つあります(*1)。大きい順に、標準SIM(25×15mm)、micro SIM(15×12mm)、nanoSIM(12.3×8.8mm)です。機種変更せずに格安SIMなどでSIMカードのみを契約する方は、自分のスマホで使用できるSIMカードのサイズを確認しておきましょう。
機能によってもSIMカードは3つの種類に分けられます。「音声通話」「データ通信」「データ通信+SMS」の3種類です。
スマホの機能をすべて使いたい方は「音声通話」のSIMカードがおすすめです。また2台持ちなどでネットのみ使えればいい場合は「データ通信」のSIMカードでも良いかもしれません。
SIMカードの種類として、スマホ一体型のチップを使った「eSIM」もチェックしておきましょう(*4)。スマホと一体型のチップであるため、SIMカードの挿し替え不要・紛失しない・海外でも使いやすいなどのメリットがあります。ただし対応している通信事業会社や機種が少ない・機種変更の手続きに手間がかかるなどのデメリットも挙げられていますので、利用時には各通信事業会社のホームページなどで注意点を確認してから利用するのがおすすめです。
SIMカードは、ネットで注文して郵送で受け取れる場合もあります。入手した後にご自身で正しく設定できるように、代表的な手順を確認しましょう。
まずはスマホから今使用しているSIMカードを取り出します。スマホによってSIMカードが入っている場所はさまざまです。スマホの上下や側面などを捜してみましょう。お持ちのスマホの取扱説明書やメーカーのホームページで確認してもいいかもしれません。
SIMカードのトレイを引き出す道具が必要な場合があります。スマホを購入した際の箱に同梱されているのが一般的ですが、ない場合はペーパークリップや安全ピンで代用しましょう。
今度は新しいSIMカードを、取り出した際とは逆の手順で取り付けます。取り付ける際には、SIMカードの金属の部分はスマホとの接触部分で汚れに弱いため、触れないよう注意が必要です。
もしSIMカードを読み込まない場合は、スマホの再起動・SIMカードの裏表の確認・接触部分の汚れなどをチェックしましょう。それでも認識しない場合は通信事業会社に問い合わせるのがおすすめです。
SIMカードを装着したら、最後はスマホの設定です。電話回線の切り替え・ネット接続・スマホのアカウント設定などをおこないましょう。機種や通信事業会社によって設定方法が異なります。詳しくは各通信事業会社やメーカーのホームページで確認しましょう。
SIMカードを挿し替えて格安SIMの利用を考えている方も多いのではないでしょうか。名前に“格安”とある通り、携帯キャリアに比べて安価に利用できるSIMカードの総称が格安SIMです。メリットはもちろん、デメリットもあるため契約前に一度確認しておきましょう。
利用料金の安さが、格安SIMの代表的なメリットでしょう。総務省によると、月6GBのデータ通信と音声通話のセットが2,000円前後の料金プランで提供されているケースが多いと発表されています(*5)。
*5:参考「格安スマホ / 格安SIMってなに?」(総務省)
料金体系がシンプルな点も格安SIMのメリットです。ひと月に使えるデータ容量に応じたプランが数パターン用意され、ご自身の利用状況に合わせて選べるようになっています。必要に応じてデータ容量を大きくしたり、オプションを追加したりしてご自身に合った契約内容に調整するのが一般的です。契約内容を必要最低限にしぼって料金を抑えつつ、使い心地をアップさせられるでしょう。
つづいてデメリットをチェックしましょう。キャリアメールやキャリア決済など、通信事業会社が独自で提供しているサービスは格安SIMに乗り換えると利用できなくなる可能性があります。キャリアメールを有料で持ち運べるサービスをau(*6)などが始めましたが、申し込みが必要です。ほかにも通信事業会社の利用によって付与されていたポイントが失効になる場合もあるでしょう。乗り換え前に通信事業会社のホームページなどで確認しておくのがおすすめです。
携帯キャリアの回線を借りている点から、格安SIMは通信が不安定との指摘をされています。携帯キャリアのオンライン専用ブランドであるpovoはau 4G LTE回線によって高品質な通信を安定的に供給していますが、格安SIMを利用する場合はデメリットとして頭に入れておくのが良いでしょう。動画閲覧などで安定した通信を望む場合には、povoのようなオンライン専用ブランドもしくは携帯キャリアの方が良いかもしれません。
SIMカードを選ぶときは、ご自身のスマホに合ったものを確認するだけでなく、スマホの設定などを整えておく必要があります。注意点もまとめましたので、参考にしながらSIMカードを選んでみましょう。
すでに紹介したように、SIMカードはサイズ別に3種類あります。新しいSIMカードを契約する前に、利用予定の端末で使えるSIMカードのサイズを確認しましょう。もしくはSIMカードのサイズに左右されず、挿し替えの手間も不要なeSIMの利用を検討しても良いかもしれません。
サイズ以外に、SIMカードは機能別で3つの種類がありました。「音声通話」「データ通信」「データ通信+SMS」です。“通話もネットもしたい”・“ネットだけでいい”など、目的に合わせてSIMカードを選びましょう。
「SIMロック」がかかった状態では、SIMカードを挿し替えても使用できない場合があります。SIMロック(*7)とは、特定の通信事業会社以外のSIMカードを挿し込んでも通話やネットなどができないようにスマホに制限する機能です。手数料などが発生する場合がありますが、現在契約中で端末を購入した通信事業会社に相談すればSIMロックは解除できます。まずは現在契約中の通信事業会社のホームページを確認しましょう。
SIMカードや格安SIMについて今回は情報をまとめてきましたが、オンライン専用ブランドもおすすめです。オンライン専用ブランドは、手続きやサポートをオンラインに限定してコストを削減し、格安SIMにも負けない安さを実現しています。なかでも自分に合った最適なスマホプランが作れるpovoがおすすめです。
オンライン専用ブランドの「povo2.0」は、基本料金0円(*8)(*9)で自分に合う有料トッピングを追加していくシステム(*10)です。ご自身のデータ通信量や通話時間に合わせてトッピングをおこないましょう。人口カバー率99.9%(*11)を実現したau 4G LTE回線をpovoは利用するため、エリアや品質も安心です。またauの5G(*12)ネットワークも利用できます。しかも5G(*12)の利用料金はトッピングに含まれており追加料金はかかりません。通信事業会社を変更するなら、ぜひpovoをご検討ください。