スマホユーザーなら「SIMカード」という言葉を耳にしたことがあるでしょう。しかし、「SIM」の具体的な意味や役割を理解していない方も少なくありません。
そこで本記事では、SIMの基本を知りたい方に向けて、SIMカードの役割や種類、選び方、入れ替え方などについて詳しく解説します。
SIMカードとは、契約者の情報が記録されている小型のICカードです。スマホやタブレットなど端末に挿入して使用します。SIMカードの「SIM」とは、Subscriber Identity Moduleの略で、加入者を識別する部品を指します。
近年では、SIMカードの挿し替えによって機種変更や乗り換えを行う方法が国内でも普及してきました。その結果、SIMカード単体での販売も一般的になってきています。特に格安SIMの登場により、端末はそのままで、SIMカードだけを挿し替えて毎月の利用料金を安くしたいと考える方も多いのではないでしょうか。
SIMカードの役割は、スマホの契約者の識別番号や電話番号、メールアドレスなどの情報を記録することです。SIMカードに記録された情報と電話番号が結びつくことで、通話やデータ通信が可能になります。また、SIMカードを別の端末に挿し替えるだけで機種変更も可能です。
キャリアを変更したい場合は、新しくSIMカードだけを契約し、端末を変更せずに乗り換えることもできます。さらに「MNP(Mobile Number Portability:携帯電話番号ポータビリティ)」を利用することで、電話番号を変えずに他のキャリアへ乗り換えることが可能になりました。
SIMカードは、さまざまな種類がありサイズや機能が異なります。SIMカードの種類をあらかじめ理解しておくことで、機種変更やキャリアの乗り換えの際に役立つことでしょう。以下では、SIMカードの種類について解説します。
SIMカードのサイズは、標準SIM・microSIM・nanoSIMの3種類でそれぞれ異なります。そのため、機種変更やキャリアの乗り換えの際には、使用するSIMカードのサイズを事前に確認することが重要です。以下に、各SIMカードについてまとめました。
名称 | サイズ | 特徴 |
---|---|---|
標準SIM | 縦25mm、横15mm | サイズが一番大きいSIMカード 3G世代のスマホで主流 |
microSIM | 縦15mm、横12mm | 標準SIMの次世代規格として作られたSIMカード 2010年以降に販売されたスマホで広く採用 |
nanoSIM | 縦12.3mm、横8.8mm | サイズが一番小さいSIMカード 現在、多くのスマホで採用されている |
SIMカードは、機能面でも「音声通話」「データ通信」「データ通信+SMS」の3種類に分類されます。
スマホの機能をすべて利用したい方には「音声通話」対応のSIMカードがおススメです。一方で、2台持ちなどでインターネットだけ使えれば良い場合は、「データ通信」専用のSIMカードでも十分でしょう。
端末内に埋め込まれたチップが、SIMカードの代わりになる「eSIM」に対応する機種も増えてきています。eSIMはスマホと一体型のチップであるため、以下のようなメリットがあります。
ただし、eSIM非対応の端末やキャリアが存在することには注意が必要です。そのため、利用時には各キャリアのホームページなどで注意点を確認してから利用しましょう。
参考: SIMカード不要のeSIMとは?メリット・デメリット、eSIMがおススメの人を解説|povo ライブラリ|【公式】povo2.0
SIMカードを選ぶ際は、スマホとの互換性や使用目的を考慮することが重要です。適切なSIMカードを選ばないと、キャリアやスマホ変更時にトラブルの原因になりかねません。以下では、SIMカードの選び方について詳しく解説します。
SIMカードはサイズ別に3種類あるため、契約前に必ずスマホに合うサイズのSIMカードを選びましょう。サイズが合っていないSIMカードを選ぶとスマホに挿し込めず、契約に使った時間や新しいSIMカードを手配する時間がムダになります。
SIMカードのサイズを調べる場合は、スマホの製品情報やSIMカードスロットの大きさを確認するといいでしょう。
サイズ以外にも、スマホの使用目的に合ったSIMカードを選ぶことが大切です。使用目的に応じて、キャリアや料金プランを変え、SIMカードを使い分けている方もいます。
電話もネットも利用したい場合は、電話回線を利用できる「音声通話」SIMを選びましょう。ネットだけ利用できれば良い場合は「データ通信」SIMがおススメです。データ通信にSMS機能を追加したい場合は「データ通信+SMS」SIMが良いでしょう。
SIMカードの機能によって、月々の利用料金などが変わります。自分のライフスタイルや予算に合わせて、最適なSIMカードを選択することが大切です。
SIMロックとは、特定のキャリア以外のSIMカードを使った通信を制限する機能です。2021年10月1日以降に発売されたスマホは、改正電気通信事業法によりSIMロックが原則廃止されました。
しかし、それ以前に発売されたスマホはSIMロック解除が必要な場合があります。SIMロックの解除については、現在契約中のキャリアの店舗やホームページなどで確認するといいでしょう(別途、SIMロック解除手数料がかかる場合があります)。
SIMカードの入れ替えは、ご自身で行うことができます。しかし、不適切な取り扱いはカードや端末の損傷につながる恐れがあるため、注意が必要です。以下では、SIMカードの入れ替え方法について解説します。
最初に、現在使用しているスマホからSIMカードを取り出します。SIMカードの場所がわからない場合は、スマホの取扱説明書やメーカーのホームページなどで確認しましょう。
また、SIMカードのトレイを引き出すために、専用の道具(SIMピン)が必要な場合があります。SIMピンは、スマホを購入した際の箱に同梱されているのが一般的です。もし、道具がない場合はペーパークリップや安全ピンなどで代用できます。
古いSIMカードを取り出したら、新しいSIMカードを取り出し時とは逆の手順で取り付けます。SIMカードを入れ替える際は、スマホの電源を切った状態で行ってください。通電状態での交換は、読み込みエラーを引き起こす可能性があります。
また、SIMカードの金属部分はスマホとの接触面になるため、触れないよう注意が必要です。SIMカードが認識されない場合は、スマホの再起動やSIMカードの裏表の確認、接触部分の汚れなどをチェックしましょう。
新しいSIMカードを装着したら、スマホの設定を行います。ここで行う設定には、電話回線の切り替えやインターネット接続、スマホのアカウント設定などが含まれます。
これらの手順は、スマホの機種やキャリアによって異なるため、詳細はスマホメーカーやキャリアのホームページで確認してください。
SIMカードに関するよくある質問を、Q&A形式でまとめました。よくある質問と回答を事前に確認することで、交換や挿し替えなどの作業がよりスムーズになるでしょう。トラブル防止や作業効率化のため、ぜひ参考にしてください。
家族のスマホが同じキャリアまたはSIMロック解除済みで、SIMカードのサイズが合えば使用できます。ただし、SIMカードを移行しても本体のデータは移動しないことに注意が必要です。
データを別のスマホに移したい場合は、バックアップやクラウドサービスなどを利用しましょう。
SIMカードはキャリアの所有物ですが、処分方法はキャリアによって異なります。返却を求められる場合もあれば、自己破棄が許可される場合もあります。
返却が必要な場合は、指定された方法で返却してください。破棄が許可された場合は、個人情報保護のため、SIMカードを細かく裁断することをおススメします。
電話番号を変えずに、格安SIMなど別キャリアに乗り換えることは可能です。電話番号を変えずにキャリアを乗り換えることを「MNP(携帯電話番号ポータビリティ)」と言います。
MNPの際は、現在のキャリアから予約番号を取得し、乗り換え先で手続きをします。また、予約番号には有効期限があるので注意しましょう。
デュアルSIMとは、1台のスマホで2枚のSIMカードを使える機能のことです。デュアルSIMは、次の3つのパターンに分類できます。
一部のスマホでは、SDカードとSIMカードのトレイが共通で、SIMカードを2枚挿すとSDカードが使えない場合があります。eSIMを併用する方法で解決できることもあるので、機種や用途に応じてデュアルSIMの利用を検討しましょう。
参考: デュアルSIM(2枚目SIM)とは?種類やメリット・デメリットを解説|povo ライブラリ|【公式】povo2.0
5G対応のSIMカードは、各キャリアから提供されています。キャリアごとに料金プランや利用エリアが異なるため、事前にホームページなどで確認し、サービス内容を比較することをおススメします。
SIMフリースマホとは、SIMロックがかかっていないスマホのことです。SIMフリースマホは、最初からSIMロックがない端末だけでなく、ロックが解除された端末も含まれます。
キャリアやSIMカードの組み合わせに注意する必要はありますが、基本的にはSIMカードを入れるだけでどの回線でも使えます。
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