Bluetoothはワイヤレス通信が可能なため、コードが不要で使いやすい機能ですが、稀に不具合により繋がらない時があります。
基本的には機器との接続を切断し、再度繋げ直すことで接続できるようなります。しかし、それでもBluetoothが繋がらない場合は不具合や電波干渉による影響が考えられます。
そこで本記事では、Bluetoothが繋がらない時の対処法について解説します。
iPhoneとAndroidのBluetoothの設定方法から、繋がらない時の原因や対処法について解説しているので、この記事を読めばBluetoothのトラブルを解消できるはずです。
目次
Bluetoothが繋がらない時は設定を再確認しよう
Bluetoothが繋がらない時は機器と再接続したり、Bluetooth接続を解除したりとさまざまな方法を試した方が多いのではないでしょうか?
それでもBluetoothの接続が繋がらない場合は、登録情報を削除し、再設定することでつながる場合があります。
ここからはiPhoneとAndroidにおけるBluetoothの接続方法について解説します。
iPhoneの一般的なBluetoothの接続方法
iPhoneのBluetoothの接続は以下の手順で行います。
- 1.iPhoneで「設定」を開き、Bluetoothを選択する
- 2.Bluetoothがオンになっていることを確認したら、接続機器のBluetooth機能をオンにする
- 3.接続機器の名称が表示されたらその名称をタップ
- 4.「接続済み」という文言が表示されたら完了
再接続する場合はBluetooth画面を開きます。一方で接続機器の名前の横にある「i」のアイコンをタップし、「このデバイスの登録を解除」を実行すれば接続解除ができます。
接続解除ができたら前述した設定方法を行うことで再接続が可能になります。
Androidの一般的なBluetoothの接続方法
AndroidのBluetoothの接続は以下の手順で行います。
- 1.Androidで「設定」を開き、「接続済みのデバイス」をタップ
- 2.「接続の設定」をタップし、Bluetoothをオンにする
- 3. 接続機器のBluetooth機能をオンにして、「新しいデバイスとペア設定する」をタップし、接続したい機器を選択
- 4.「接続済みのデバイス」に接続機器の名称が表示されたら完了
再接続する場合はBluetooth画面を開き、接続機器の名称をタップし、「切断しますか?」というポップアップが表示されるので、「OK」をタップすれば接続を解除できます。
接続解除ができたら前述した設定方法を行うことで再接続が可能になります。
Bluetoothが繋がらない時の対処法
接続する機器を再設定してもBluetoothがつながらない場合は機器の故障や設定時の不備、接続機器とのタイプ違いが考えられます。
ここからはBluetoothが繋がらない時の対処法について解説します。
スマホと接続したい機器を再起動する
機器の故障や不具合を疑う前にまずはスマホと接続する機器を再起動してみましょう。
Bluetoothはワイヤレスで接続を行うために、スマホと接続先の機器に不具合が起き、繋がらないことがあります。
その場合は両方のデバイスを再起動することで、一時的なエラーが解消され、Bluetoothが繋がることもあります。
OSを最新バージョンにアップデートする
Bluetoothが繋がらないときはスマホのOSをアップデートすることで、接続できる可能性があります。
Bluetoothで接続を行う際には機器同士の接続を行う基盤となる「プロファイル」というものがあります。これは、Bluetooth機器によって異なる場合あり、スマホ、もしくは接続する機器のどちらかがこの「プロファイル」に対応していない場合は接続できません。
OSをアップデートすれば最新版のプロファイルに対応できるため、スマホや接続する機器のアップデートを行うことで、Bluetoothが繋がるようになることもあります。
接続する機器との互換性を確認する
接続する機器との互換性がなければBluetoothが繋がらない可能性があります。
例えば、接続する機器とスマホのBluetoothの接続バージョンが異なる場合は、接続できません。
2015年以降に販売されたスマホのBluetoothバージョンは4.0以上のものがほとんどで、その場合は接続する機器のBluetoothバージョンも4.0以上であることが必要です。
Bluetoothには全部で12種類のバージョンがあります。
Bluetoothバージョン | 概要 |
---|---|
1.0 | Bluetoothの最初のバージョン |
1.1 | Bluetoothが普及するきっかけとなったバージョン |
1.2 | 2.4Ghzを使用しているBluetoothとWi-Fiの電波干渉対策を盛り込んだバージョン |
2.0 | 最大通信速度を3Mbpsまで向上させる機能を盛り込んだバージョン |
2.1 | ・ペアリングの簡便性向上 ・Near Field Communication(NFC)という近距離用の無線通信への対応 ・Bluetooth機器のバッテリーを伸ばす機能拡張 |
3.0 | ・最大通信速度24Mbpsまでアップさせる機能の追加 |
4.0 | 大幅なバッテリー消費削減を実現するLE(Low Energy)機能の追加 |
4.1 | ・LE(Low Energy)の強化 ・LTEとの通信干渉対策を盛り込んだバージョン |
4.2 | ・LEのデータ転送速度が2.5倍に高速化したバージョン |
5.0 | 通信速度、通信範囲、通信容量が大幅にアップしたバージョン |
5.1 | 方向探知機能が追加されたバージョン |
5.2 | LE Audio機能が追加されたバージョン |
現在、ほとんどのBluetooth機器は4.0以上となっており、バージョン非対応の場合はBluetoothが繋がらない可能性があります。
例えば、最新バージョンの5.2はスマホも接続する機器も両方が5.2バージョンに対応していなければ接続することはできません。
他にも、最新の高音質ヘッドフォンを購入し、自身のiPhone7(バージョン4.2)と繋げようとしても、接続できないのです。
一度スマホと接続する機器のバージョンを確認してみましょう。
スマホと接続する機器の両者のバージョンを確認する方法としてはメーカーの公式サイトを確認する方法が早いですが、取扱説明書にも記載されています。
接続する機器のバッテリーを確認する
接続する機器のバッテリー残量が減っていないか確認しましょう。
バッテリー残量が少ないと、Bluetoothが繋がらない可能性があります。
Bluetoothが繋がらない時のよくあるトラブルになりますので、一度バッテリー残量を確認してみてください。
接続する機器との距離が離れていないか確認する
Bluetoothは一定の範囲内でしか接続できないため、スマホと接続する機器の距離が離れすぎていると繋がらない場合があります。
また、接続する機器とスマホの間に壁や障害物がある場合は、通信の妨げになることもあります。
まとめ
この記事ではBluetoothが繋がらない時の対処法について解説しました。
Bluetoothが繋がらない場合は「端末を再起動する」「機器同士を再接続する」この2つを行うことで接続できるケースがほとんどです。
しかし、それでもBluetoothが繋がらない場合は以下の対処法を試してみましょう。
- ・OSを最新バージョンにアップデートする
- ・接続する機器との互換性を確認する
- ・接続する機器のバッテリーを確認する
- ・接続する機器との距離が離れていないか確認する
上記の対処法を試してもBluetoothを繋ぐことができない場合は、バージョン違いやプロファイル非対応、電波干渉や機器の故障が考えられます。
何をしてもBluetoothが繋がらない場合は、メーカーに問い合わせることをおススメします。
- ※本記事に掲載されている商品またはサービス等の名称は、各社の商標または登録商標です。
- ・Bluetoothは、米国Bluetooth SIG,Inc.の登録商標です
- ・iPhoneはApple inc.の登録商標です。
- ・AndroidはGoogleLLCの登録商標です。