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Vol.82
更新日:2023年10月6日

インターネットの回線速度の目安は?
遅い時の改善方法も併せて解説!

Vol.82
更新日:2023年10月6日
パソコンを操作する女性の写真

インターネットは今や、ネットサーフィンだけではなく、オンラインゲーム、Web会議など日常のさまざまな場面で利用されています。

生活に欠かせないものだからこそ、「途中で画面が止まってしまう」「ダウンロードに時間がかかる」といった不具合があると、もどかしさを感じてしまうでしょう。これらの原因として、インターネットの回線速度が遅い可能性が考えられます。

この記事では一般的な回線速度の目安を紹介するとともに、回線速度が遅い場合の改善方法についても解説します。

目次

回線速度を計測する際に押さえておくべきポイント

使用しているインターネットの回線速度を計測する前に、回線速度の仕組みを押さえておきましょう。ここでは基本的な知識を解説します。

回線速度の単位

インターネットの回線速度を表す単位は、「bps(ビーピーエス)」です。これは「bit per second」の略で、1秒間に何ビットのデータが送れるかを表します。

インターネットの回線速度を表現する際には、「Kbps」「Mbps」「Gbps」と言う表現がよく使われます。「Kbps」「Mbps」「Gbps」が指すのは、それぞれ以下の値です。

・1Kbps(キロビーピーエス)=1bpsの1000倍
・1Mbps(メガビーピーエス)=1bpsの100万倍=1,000Kbps
・1Gbps(ギガビーピーエス)=1bpsの10億倍=1,000Mbps

bpsの値が大きいほど回線速度が速くなり、快適なインターネット利用につながります。
また、インターネットの利用用途に応じた、回線速度の目安については、後ほど詳しく解説します。

回線速度には「上り」「下り」がある

インターネットの回線速度には、「上り」と「下り」があります。「上り」の速度は、パソコンなどの端末からインターネット上にデータをアップロード(送信)する際の速さです。「上り」の速度に関連するものとしては、メール送信やSNSへの投稿、YouTubeへの動画投稿などがあります。

「下り」の速度は、インターネットから端末にデータをダウンロード(受信)する際の速さです。「下り」の速度が遅いと、メール受信やWebサイトの閲覧、動画視聴のほか、アプリのインストール、オンラインゲームの読み込みなどに支障が出る場合があります。

オンラインゲームをプレイするならping値も重要

オンラインゲームやリモートでのミーティングをよくされる方は、「ping(ピン/ピング)値」も押さえておきましょう。ping値とは、「Packet INternet Groper(パケット・インターネット・グルーパー)」の略で、インターネットの応答速度を指します。単位は「ms(ミリセカンド)」を用い、1msは「1秒間につき1,000回の応答回数」と言う意味です。

なお一般的なping値の目安とされる数値は以下になります。

・0~40ms:速い
・41~60ms:普通
・61~100ms:やや遅め
・101ms~:遅い

ping値は、数値が小さいほど速い応答速度であることを示しています。そのためSNS・動画の視聴などであれば40ms~60ms程度で十分ですが、オンラインゲームやデイトレードなどをやっている場合は、Ping値は20ms以下が理想とされています。

回線速度の目安

タブレットで映像を楽しむ女性

ここでは用途別に回線速度の目安を紹介します。

用途 回線速度の目安
メールやLINEの送受信 128Kbps~1Mbps
画像や動画の添付も含めスムーズなやりとりをするためには、上り下りともに1Mbps以上あると良いでしょう。
Webサイトの閲覧 1Mbps~10Mbps
Webサイトは閲覧するだけであれば下り速度のみ関係します。テキスト中心のサイトなら1Mbps程度で十分です。ただし、画像や動画が多いサイトになると10Mbps程度必要になります。
動画視聴 3Mbps~25Mbps
解像度やサービスの内容によって異なりますが、標準的な解像度での視聴で3Mbps程度、4Kなど高画質動画を楽しみたい場合は、下り25Mbps以上が理想です。
Web会議や動画配信 3Mbps~15Mbps
高画質で利用する場合や多人数での会議の場合は、上り下りとも15Mbps以上の回線速度があると良いでしょう。
オンラインゲーム 30Mbps~100Mbps
オンラインゲームは送受信するデータ量が多い傾向があるため、上り下りともに最低でも30Mbpsが目安です。シューティングやアクションなど激しい動きのあるゲームでは、100Mbps以上が理想となる場合もあります。

通信回線ごとの回線速度の目安

インターネットの回線速度は、光回線やケーブルテレビ回線、モバイル回線など、使用する回線の種類によって異なります。

また、回線速度には「理論値」と「実測値」の表記があります。理論値は、最も理想的な状態の際に期待できる速度を指し、通信事業者やプロバイダの料金プランなどから確認可能です。実測値は、障害物などを含め実際の環境で測定された速度で、公表されていないことも多いため自分で計測する必要があります。

以下は、通信回線ごとの回線速度(下り理論値)の一例です。

通信回線の種類 回線速度(下り理論値)
光回線 ~10Gbps
ケーブルテレビ回線 ~1Gbps
モバイル回線(4Gホームルーター) ~838Mbps
モバイル回線(4GポケットWi-Fi) ~150Mbps
大手通信事業者(スマホ) ~120Mbps

回線速度を計測できるWebサイト

回線速度の実測値を計測したい場合は、速度を計測できるサイトを利用します。以下に一例を挙げますので、興味のある方はご自身で確認してみてください。

・Fast.com
動画配信サービス大手のNetflixが提供する無料サービスで、ページにアクセスすると自動的に使用中の回線速度が表示されます。

・USEN GATE 02
提供元は株式会社USEN ICT Solutionsで、「インターネット回線スピードテスト」のページにアクセスすることで利用できます。「上り」の速度と「下り」の速度、ping値に加え、ping値の揺らぎを表すJitter値の計測が可能で、動画閲覧やゲームなど用途別の結果も示してくれます。なおJitter値(ping値の揺らぎ幅)が大きいとオンラインゲームで画面がカクカクしたり、映像が途切れたりしてしまいます。

・ブロードバンドスピードテスト
アメリカに本社を置くOokla社が提供するサービスです。ページにアクセスし、「GO」ボタンをクリックすることで、「上り」の速度と「下り」の速度、ping値が計測されます。

回線速度を改善する方法

Wi-Fiの画像

インターネットの回線速度は、以下のような要素によって左右されます。

・パソコンやスマホなど端末の状態
・ルーターやケーブルなど機器の状態や使用環境
・通信事業者のサービス内容や回線の種類

ここでは、「回線速度が遅い」と感じている方のために、改善方法を紹介します。

端末の再起動やOSのアップデートをする

パソコンやスマホなどの端末は、使用しているうちに動作が重くなる場合があります。まずは使っていないアプリを終了したうえで、端末を再起動してみましょう。

また、利用しているOSが古いと速度が遅くなることがあるため、最新版のOSにアップデートすることも大事です。

ルーターやLANケーブルの規格を新しくする

契約した回線の速度が速くても、ルーターやLANケーブルの規格が古いと、回線速度は遅いままになってしまいます。

LANケーブルは「CAT」(カテゴリー)と言う規格に分けられており、「CAT」の後ろにつく数字が大きくなるほど新しい規格になります。日常使いであれば最大通信速度1Gbpsに対応している「CAT5e」や「CAT6」が選択肢になるでしょう。動画をよく視聴する方は、10Gbpsに対応している「CAT6A」がおススメです。

何年も前に購入したルーターやLANケーブルを使っている方は、確認のうえ、買い換えを検討しましょう。

Wi-Fiの規格をWi-Fi 6に切り替える

Wi-Fi(無線LAN)には規格がいくつかあり、それぞれ最大通信速度が異なります。なかでも速い通信速度が期待できるのが「IEEE802.11ax」(最大通信速度9.6Gbps)や「IEEE802.11ac」(最大通信速度6.9Gbps)です。

近年は「IEEE802.11ax」を「Wi-Fi 6」、「IEEE802.11ac」を「Wi-Fi 5」と呼ぶこともあります。最新規格のWi-Fi 6に対応したWi-Fiルーターに切り替えることで、回線速度が速くなる可能性があるでしょう。

Wi-Fiの周波数帯を変更する

Wi-Fiでは主に「2.4GHz帯」と「5GHz帯」と言う周波数帯が使用されており、それぞれに特徴があります。

2.4GHz帯は周波数が低く遠くまで電波が届く一方、電子レンジやIH調理家電などにも使われている周波数帯のため、電波同士が干渉しやすい点がデメリットです。

5GHz帯はWi-Fi専用の周波数帯のため、家電の影響を受けることがありません。ただし、壁や家具などの障害物に弱い点がデメリットです。

2.4GHz帯に比べると5GHz帯は干渉しにくいため、Wi-Fiの周波数帯をスマホやPCなどから変更することも選択肢のひとつです。

Wi-Fiルーターの設置場所を変更する

Wi-Fiの設置場所や設置台数によっては、通信が遮られることもあり速度が遅くなっている場合があります。以下を参考に確認してみましょう。

・壁や家具など障害物で遮られた場所にルーターを置かない
・電子レンジやIH調理家電、Bluetooth機器など電波干渉を起こしうる電子機器の近くには、ルーターを置かない
・ルーターとの距離が離れるほど電波が届きにくいため、離れた場所で接続する場合は中継器を利用する
・モバイルルーターの場合は、窓際など電波を拾いやすい場所に設置する

他社の通信回線に切り替える

上記の改善方法を試しても回線速度が速くならない場合は、他社のインターネット回線に切り替えることも検討しましょう。

これまで述べたように、光回線やケーブルテレビ回線、モバイル回線など、回線には種類がありそれぞれ特徴も異なります。工事の有無や料金の違いなどを比較検討し、ご自身の用途に合わせて選ぶことをおススメします。

スマホでインターネットを快適に利用するならpovo2.0がおススメ!

スマホでインターネットを快適に利用したい方には、povo2.0(※1)がおススメです。

povo2.0は基本料金0円(※2)(※3)(※4)で、使用したいデータ容量や通話をトッピング(有料)できる仕組みです。auの4G LTE通信を利用できるため、地下鉄や大型商業施設でもストレスを感じません。また、一部エリアでは5G通信(※5)も使えます。
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参考:「キャンペーン一覧」(povo)

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*過去1年以内に、解約済、当社によりキャンセルした回線も含む
※3:国内への通話は税込22円/30秒、SMS送信は税込3.3円/通(70文字まで)が別途かかります。機種により最大で全角670文字まで送信可能です。134文字までは2通分とカウントし、以降は67文字ごとに1通分の送信料がかかります。衛星電話への通話など、一部通話料が異なる場合があります。詳細はこちら
参考:「povo2.0プラン詳細」(povo)
※4:データトッピングを購入しない場合、送受信最大128kbpsとなります。
※5:5Gは一部エリアで提供しています。

まとめ

この記事では、インターネットの回線速度の目安や改善方法を紹介しました。回線速度が遅いと感じる時には、まずは使用している端末や通信機器の状態を確認しましょう。

OSのアップデートやLANケーブルの買い換え、Wi-Fi規格の変更などで回線速度が改善するかもしれません。より良いインターネット環境をお求めの方は、通信事業者の切り替えも検討することをおススメします。

※本記事に掲載されている商品またはサービス等の名称は、各社の商標または登録商標です。
・ YouTubeは、Google LLCの商標です。
・「au」はKDDI株式会社の登録商標です。
・「Wi-Fi」、「Wi-Fi 6」は、Wi-Fi Allianceの登録商標です。
・「Bluetooth (R)」は、Bluetooth SIG, Inc. USAの商標または登録商標です。
・「LINE」は、LINE株式会社の商標または登録商標です。

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