iPhoneには「iPhoneを探す」という機能が標準搭載されており、Apple製品から紛失したiPhoneを見つけることができます。本記事ではその設定と使い方を詳しく紹介します。
目次
「iPhoneを探す」とはどんな機能?
「iPhoneを探す」とは、「探す」アプリを使い、紛失したiPhoneの場所を特定する機能のことです。
以前は、「iPhoneを探す」「友達を探す」という2つのアプリが存在していましたが、iOS13以降ではそれらが「探す」アプリに統合されています。
また「探す」アプリで見つけることができるのはiPhoneのみではなく、iPad・Mac・Apple Watch・AirPodsなど、Apple製品が対象です。
「探す」アプリに用意されている機能は、以下の通りです。
・位置情報の特定
・サウンドの再生
・画面の遠隔ロック
・初期化
位置情報の特定
「探す」アプリを使うことで、紛失したMac PCやiPhone などのApple製品の場所を取得し、特定できます。
例えば、買い物に出かけてiPhoneを店舗内に置き忘れてしまった場合、他のデバイスを利用して置き忘れたiPhoneの場所を特定し、紛失した場所までの経路を確認することができます。
経路だけでなく、距離と所要時間も表示されるので、iPhoneのスムーズな発見につながるでしょう。
サウンドの再生
紛失したiPhoneの場所は特定したものの、見つけられない場合は、探すアプリに用意されている「サウンドの再生」が便利です。
紛失したiPhoneのサウンドを鳴らすことができ、音が鳴るので端末を発見しやすくなります。
サウンドは、少し間をおいて再生を開始し、徐々に音量が大きくなり、約2分間再生される仕様です。
画面の遠隔ロック
「探す」アプリには「紛失としてマーク」という機能があります。有効化すると、紛失したiPhoneにリモートで、パスコードを使いロックをかけられるのが特徴です。
また、iPhoneを見つけた方に返してもらえるように、連絡先情報を添えたカスタムメッセージを画面に表示させることも可能です。
iPhoneを見つけた方は画面に表示されている連絡先に電話をかけられますが、それ以外の操作はできませんので、安全性も確保されています。
初期化
紛失したiPhoneが見つからず、盗難のリスクが高い場合には「このデバイスを消去」という機能を利用することで、デバイス自体を初期化できます。
初期化すると、すべての情報(Appleウォレットのクレジットカード、デビットカードの情報含む)が削除されるため、iPhoneの不正利用防止に役立つでしょう。
なお、iOS15以降またはiPadOS15以降を搭載しているデバイスの場合は、一度消去しても、「探す」アプリを再度利用することで、デバイスを見つけられます。
ただし、それ以外のデバイスでは一度初期化してしまうとデータが消えるだけでなく、「探す」アプリも使えませんので、初期化は最終手段として慎重に判断しなければいけません。
「iPhoneを探す」の事前設定
「iPhoneを探す」を利用するためには、お手持ちのiPhoneで事前の設定が必要です。事前設定をしなければ、iPhoneを紛失した際に機能を利用できない可能性があります。いざという時に備えてしっかり準備しておきましょう。
①設定を開く
②自分の名前をタップ
③「探す」を選択
④「iPhoneを探す」を選択
⑤「iPhoneを探す」「探すネットワーク」「最後の位置情報を送信」のトグルをON
■“探す”ネットワーク
デバイスがオフラインのとき、省電力モードのとき、電源がオフの状態でも見つけられる機能のことです。
■最後の位置情報を送信
デバイスのバッテリー残量が少ないときに、デバイスの位置情報をAppleに自動送信する機能のことです。
⑥「位置情報サービス」を有効にする
「iPhoneを探す」機能を正しく使うには、iPhoneの「位置情報サービス」を有効にしなければいけません。
まずは、iPhoneの設定より「プライバシーとセキュリティ」をタップします。
続いて「位置情報サービス」を選択してください。
「位置情報サービス」のトグルをONにします。
そのまま画面を下にスクロールし、「探す」が「使用中のみ」になっていれば、「探す」アプリに位置情報の利用が許可されている証拠です。
「使用中のみ」ではなく、「しない」になっている場合は、タップして「このAppの使用中」を選択してください。
また、「正確な位置情報」のトグルがOFFになっている場合は、ONにします。
ここまでの流れで「iPhoneを探す」の事前設定は完了です。
【便利】ファミリー共有の有効化で家族の端末からiPhoneを探せる
ここまでの流れで「iPhoneを探す」の事前設定は完了です。
さらに便利に使うために、家族がApple製品をお使いの場合は、「ファミリー共有」を有効にしておくことをおススメします。
ファミリー共有を設定し家族のデバイスを追加しておけば、家族の端末を使い、紛失したiPhoneの位置情報を特定し探すことが可能です。
①「設定」アプリから自分の名前を選択
②「ファミリー共有」をタップ
③画面右上の「メンバーの追加」アイコンを選択し、ファミリーに登録を依頼
Apple製品でiPhoneを探す方法(「探す」アプリ使用)
それでは、iPhoneを探す方法を紹介します。
なおiPhoneを見つけるには、Apple製品に搭載されている「探す」アプリを使用する方法と、iCloud.comの「デバイスを探す」を活用して見つける方法の2種類があります。
Apple製品を持っている方であれば、「探す」アプリを活用するのが、カンタンです。
なお、「探す」アプリの使い方は、筆者が使用しているMacBook Proで手順を紹介していますが、お使いのデバイスによって多少操作手順が異なる場合もございますためご了承ください。
①MacのLaunchpad(Dockから開ける)をクリック
②Launchpad内のアプリから「探す」を選択
③探すアプリが開くので「デバイスを探す」をクリック
「①デバイスを探す」を選択すると、マップ上に紛失したiPhoneが表示されます。
さらに、「②紛失したiPhoneを選択」すると「③各メニュー」が表示されるので、任意のメニューを選択し、効率よくiPhoneを探せます。
経路には、所用時間とデバイスまでの距離が表示されるので、サウンドの再生と合わせて使えば発見につながりやすいです
Apple製品以外でiPhoneを探す方法(iCloud.comの使用)
前述は、Apple製品の「探す」アプリを使用してiPhoneを探す方法を紹介しました。
ここからは、Apple製品を持っていない方向けに、iCloud.comにアクセスし「デバイスを探す」を活用してiPhoneを探す方法を紹介します。
①「icloud.com/find」にアクセスしサインインを選択
②Apple IDを入力しサインイン
入力するApple IDは、紛失したiPhoneに設定されているApple IDです。
③「iCloudデバイスを探す」の画面より紛失したiPhoneを選択
この時点で、紛失したiPhoneの位置がマップ上に反映されます。
④紛失したiPhoneの各メニューが表示されるので任意で項目を選択
自分のiPhoneで他の人のiPhoneを探す方法
次に、自分のiPhoneで他の人のiPhoneを探す方法を解説します。
友達のiPhoneを探す
①自分のiPhoneから「探す」アプリを選択
②最下部にある「自分」タブをタップした上で、上方向へスワイプ(スライド)
③「友達を助ける」を選択
④「デバイスを探す」画面より友達のApple IDでサインインしてもらい位置情報を特定
ファミリー共有済みの家族のiPhoneを探す
本記事でも紹介している「ファミリー共有機能」を設定しておけば、家族のiPhoneを見つけることも可能です。
まだ機能を有効化していない方は、先ほどご紹介した「【便利】ファミリー共有の有効化で家族の端末からiPhoneを探せる」をご覧ください。
なお家族のiPhoneの紛失場所を自分のiPhoneから見つけるためには、事前に家族のiPhoneの位置情報を共有してもらう必要があります。
ここでは、家族のiPhoneの位置情報共有から、実際に家族のiPhoneを探す方法まで解説します。
①家族のiPhoneの設定アプリより「プライバシーとセキュリティ」を選択
②「位置情報サービス」をタップ
③「位置情報を共有」を選択
④該当のファミリー(自分)を選択
⑤「位置情報を共有」をタップ
これで家族のiPhoneの位置情報が自分に共有されます。
なお、位置情報の共有を停止したいときは、もう一度上の画面より「位置情報の共有を停止」を選択すれば問題ありません。
⑥自分のiPhoneから「探す」アプリを立ち上げる
⑦「デバイスを探す」から見つけたい家族のデバイスを選択する
⑧家族のiPhoneの位置情報がマップに反映される
まとめ
これまで「iPhoneを探す」の機能や、事前の設定方法について紹介してきました。
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