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Vol.2
更新日:2024年10月4日

デュアルSIMとは?1台で2つの回線を使い分けできる!
メリット・デメリットも紹介

Vol.2
更新日:2024年10月4日
複数のSIMカード

デュアル(dual)とは、「二重の」や「二通りの」といった意味を持つ言葉です。

つまり、デュアルSIMとは、1台のスマホに2つのSIMカードを挿入することで、2つの異なるキャリア(プラン)を同時に運用できる機能のことです。

異なるキャリアのSIMであっても同時に利用できるため、片方は通話に特化したプラン、もう片方はデータ通信に特化したプランなど、使い分けができるのがポイント。

使い方次第では、「通話+データ」プランをセットで契約するよりも、スマホ料金がおトクになるかもしれません。

本記事では、デュアルSIMの概要からメリット・デメリット、デュアルSIMを利用する際に覚えておきたい注意点について詳しく紹介します。

目次

デュアルSIMとは?

デュアルSIMとは、簡単に言えば1台のスマホにSIMカードを2枚挿して、2つの回線や電話番号を利用できる機能のことです。

これまでは、スマホ1台につきSIMカードを1枚しか挿せなかったため、2つの回線や電話番号を使いたい場合は、端末を2台用意しなければなりませんでした。

しかし、デュアルSIM対応端末であれば、スマホ1台で2台持ちと同様の使い分けが可能です。

また、異なるキャリアのSIMカードを組み合わせて使用できるため、ユーザーの好みに合った使い方をより柔軟に実現できるようになりました。

eSIMとデュアルSIM両方に対応したスマホもある

eSIMとは、「Embedded SIM」の略で、物理的なカードタイプのSIMではなく、端末に埋め込まれた内蔵型SIMのことです。

従来のSIMは、カード式が主流で端末本体のスロットに差し込まなければ使用できませんでした。

しかし、eSIMであれば内蔵型なのでキャリア変更時も、端末から端末へカードを差し替える必要はありません。

また、カードが必要ないeSIMの開通手続きは、すべてオンライン上で行えるため、店頭に出向く必要もなく最短即日で開通可能です。

実はデュアルSIMとeSIM両方に対応しているスマホもあります。

その場合は、片方のキャリアはカード式のSIMで、もう片方のキャリアではeSIMを利用してデュアルSIMを運用することができます。

例えば、iPhoneの場合iOS12.1以降を搭載したiPhone XS、iPhone XS Max、iPhone XR 以降の端末であれば、eSIMとデュアルSIMの同時運用が可能です。

(そのほか、eSIMに対応したキャリアでプランを選ぶ必要あり。)

参考:eSIMでデュアルSIMを活用する|Apple

eSIMを利用すれば、カード差し替えの手間も少なく、スマホ1台で2台分の使い方ができ、利便性がより向上するでしょう。

なお、auのオンライン専用ブランドである「povo2.0」(*1)は、eSIMにも対応しており、もちろん1台のスマホで2つの回線を利用できるデュアルSIM対応機種でもお使いいただけます。

povo2.0のeSIM開通手続きの流れはこちら

*1:オンライン専用のプランなので、お手続き・サポートはすべてオンラインとなります。povo2.0アプリや公式サイトからお問い合わせください。

デュアルSIMだからこそ得られるメリット

デュアルSIMを検討中の方に、利用する際の4つのメリットを紹介します。

1台で2つの電話番号を使える

音声通話とデータ通信に対応する「音声通話SIM」を2枚挿入することによって、スマホ1台で2つの電話番号を持つことが可能です。

例えば、プライベート用と仕事用で電話番号を使い分けたいときに重宝します。

また、電話番号に紐づけてアカウントを作るLINEやSNSなども、プライベートと仕事用で分けられるため、管理がしやすい特徴があります。

通話用とデータ通信用で使い分けができる

通話用とデータ通信用で、2枚のSIMカードを使い分けることも可能です。

例えば、格安SIMのなかには通話利用・データ通信それぞれに特化したプランがあります。

つまり、通話用とデータ通信用とで、別々にキャリアを契約することで、「通話+データ」をセットで契約するよりもおトクになる場合があります。

このようにデュアルSIMであれば、ユーザーのニーズに合わせて、柔軟なキャリア選択や料金プラン選びが可能です。

通信回線を切り替えられる

災害や通信速度遅延など何らかの要因によって、通信が不調をきたす場合もあるかもしれません。

異なる回線を利用するSIMカードを2枚挿しておけば、片方が不調のときに替えが効きます。

例えば、「docomoとau」のように2つのキャリアを持つことを「ダブルキャリア」と呼びます。

ダブルキャリアにすることで、つながりやすい回線を任意で切り替えられるため、より快適にデータ通信を楽しめるでしょう。

また、万が一の事態を考えれば、1つの回線だけを利用するよりも、ダブルキャリアのほうが安心感も得られます。

国内用と国外用SIMで使い分けられる

デュアルSIMであれば、国内で使用中のSIMカードを挿したまま、渡航先で現地のSIMカードを挿入し、国内用と国外用とで使い分けが可能です。

SIMカードを1枚だけしか挿入できないシングルSIMの場合、国外でデータ通信を利用するには、渡航先のモバイル回線を利用するために現地対応のSIMカードに差し替えなければなりません。

差し替えに慣れていない方にとっては、手間に感じることもあるでしょう。

しかし、デュアルSIMの場合、国外用のSIMを新たに1枚挿入するだけなので、手間が少ないのがメリットです。

また渡航先が変わる場合でも、国内用SIMを挿したまま、国外用SIMだけ差し替えれば良いので、管理も楽ですよね。

このように、国外に頻繁に行かれる方にとってもデュアルSIMは重宝します。

なお、povo2.0では、必要な容量や日数を事前に決めてデータを購入できる海外ローミングを提供しています。

海外ローミングとは、日本で契約中のキャリアから渡航先のモバイル回線を利用し、データ通信を行う手段のことです。

SIMカードを入れ替えたり、挿入したりする手間も発生せず、使いやすいのが特徴の一つ。

例えば、「韓国7日間 3GB:1,980円」のように、渡航先とデータ容量(日数)を選択してトッピング購入でき、「データを使いすぎて高額な請求がきてしまった」というリスクも防げます。

本記事はデュアルSIMについて解説しておりますが、気になる方は以下のページより、povo2.0の海外ローミングも併せてご確認ください。

povo2.0の海外ローミングページへ

参考:海外SIMカードとは?購入方法から使い方まで詳しく解説

デュアルSIMのデメリット

デュアルSIMは、スマホ1台で2つの電話番号を使えたり、通信回線を切り替えられたりと、メリットが非常に多いです。

一方で、把握しておきたいデメリットもあるため、事前に確認しておきましょう。

バッテリーの消費が早くなることがある

SIMカードが1枚だけのときと比較すると、デュアルSIMの利用では、電波の送受信に必要な電力を2回線枚分消費するため、バッテリーの消費が早くなる可能性があります。

バッテリーの消費がどうしても気になる方は、必要に応じて、モバイルバッテリーや充電器などを持ち歩いて対応しましょう。

SDカードが利用できなくなる機種もある

デュアルSIM対応のスマホのなかには、SIMカードとSDカードのスロットが共用で、片方しか挿せない機種があります。

同時にSDカードも使いたい方は、SIMカードとSDカードのスロットが分かれた機種や、SIMカードとSDカードを同じスロットに入れたとしても、eSIMでもう一回線が利用できる機種を選ぶと良いでしょう。

SIMの周波数に対応していない機種もある

利便性の高いデュアルSIMですが、機種によっては、利用可能なキャリアが決まっている場合もあります。

具体的には、キャリアの電話回線やWi-Fiなどの無線通信は、各キャリアが基地局から発信する電波を受信して、電話や通信ができる仕組みで、電波は周波数帯によって分けられており、キャリアごとに利用できる周波数は異なります。

そのため、検討中の端末が、キャリアの周波数に対応していないケースも考えられるため注意が必要です。

デュアルSIMを検討する際は、端末だけでなく、SIMカードの周波数対応状況についても確認しましょう。

デュアルSIMの種類を解説

一口にデュアルSIMと言っても、その種類は大きく分けて4つあります。ここでは、種類ごとの特徴について見ていきましょう。

タイプ 読み方 自動切り替え 通話中の同時利用 通信
DSSS デュアルSIM シングルスタンバイ × × 4G
DSDS デュアルSIM デュアルスタンバイ × 4G+3G
DSDV デュアルSIM デュアルVoLTE 4G+4G
DSDA デュアルSIM デュアルアクティブ 4G+4G

DSSS(デュアルSIM シングルスタンバイ)

DSSSとは、端末に挿入されている2枚のSIMカードのうち、片方のみ通話とデータ通信ができるタイプのことです。

同時に2回線の利用はできず、有効化されていないSIMでは着信やデータ通信はできません。

また、有効にするSIMに関しては手動で切り替える必要があるのがデメリットです。

DSDS(デュアルSIMデュアルスタンバイ)

DSDSは1台のスマホに2枚のSIMカードを挿入し、SIMを切り替える必要がなく、どちらのSIMに紐づく電話番号に着信があっても、電話を受けることが可能です。

また片方のSIMでデータ通信を行っている間に、もう片方のSIMで着信を受けることもでき、DSSSと比較すると利便性が高いのも特徴です。

ただし、同時通話はできませんので、片方のSIMで通話中の場合は、もう片方を切る必要があります。

さらに、通話中はもう片方のSIMでデータ通信ができなくなるため、その点は注意しなければなりません。

そのほか片方のSIMを使用中は、もう片方の通信速度が低速化してしまう点も覚えておきましょう。

DSDV(デュアルSIMデュアルVoLTE)

DSDVは、DSDSの進化版で、片方のSIMで通信を行っている間に、もう片方のSIMで着信を受けられます。

もちろん、SIMを手動で切り替える必要もなく、どちらのSIMに着手があっても、電話を受けることが可能です。

さらに、通話中に別の回線から電話がかかってきても、受けることができます。

なお、回線接続時はどちらのSIMでも、4G同時接続が可能です。

ただし、通話中はデータ通信が使えない点、2回線同時に通話ができない点はDSDSと同様です。

DSDA(デュアルSIMデュアルアクティブ)

DSDAは、DSDVの進化版で、通話中でもデータ通信が可能なタイプです。

例えば、片方のSIMで通話しながら、もう片方のSIMを使ってSNSやインターネットなどのデータ通信を利用できます。

またDSDVと同様にSIM を手動で切り替える必要がなく、どちらの回線でも着信を受けられます。

データ通信中に別回線で着信を受けられるのも特徴です。なお、2つの回線で同時通話はできないため、その点は注意が必要です。

現在のデュアルSIMのなかでは、最高性能ですが、対応するスマホがまだ少ない傾向にあります。

デュアルSIMの設定方法(iPhoneの場合)

ここからは、デュアルSIMをより理解いただくために、iPhoneの場合の設定方法を解説します。

SIMのスロットにSIMカードを挿すところまで行えば、あとはスマホの設定のみです。

基本的な設定は、下記で紹介する6ステップで解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。

なお、OSのバージョンやAndroidなどの機種によっては、設定方法も変わります。

お使いの機種に合わせて、ホームページや取扱説明書などを確認してみてください。

(1)「設定」をタップ

(2)「モバイル通信」をタップ

(3)2つの回線をオン

(2)で「モバイル通信」を選択後、「SIM」の下に2つ以上の回線があることを確認します。

回線を追加するには、「iPhoneでモバイル通信サービスを設定する」を参照してください。

その後、2つの回線をオンにします。回線をタップしてから、「この回線をオンにする」をタップしてください。

(4)「モバイルデータ通信」をタップ

(5)主回線にする回線を選択

(6)画像のように、チェックが入って主回線として「povo2.0」が選択されました。これで切り替えの設定は完了

デュアルSIMを利用する際の注意点

利便性の高いデュアルSIMですが、事前に把握すべき注意点もあります。

・すべての機種がデュアルSIMに対応しているわけではない
・対応するデュアルSIMの種類や周波数が機種によって異なる
・機種ごとに対応するSIMカードの形状も異なる

1つずつ確認していきましょう。

すべての機種がデュアルSIMに対応しているわけではない

当然ですがデュアルSIMを検討する際には、対応している機種を選ばなければなりません。

すべての機種がデュアルSIMに対応しているわけではないため、事前に機種のホームページで確認しましょう。

ここでは、デュアルSIM対応機種の一例として、iPhoneとAndroidの「Xperia」を紹介します。

【デュアルSIM対応のiPhone 一例】
・iPhone XR
・iPhone XS
・iPhone 11
・iPhone 12
・iPhone 13
・iPhone SE(第2世代)
・上記およびiPhone 14以降(米国以外で購入したもの)では、1つの物理的なSIMと1つのeSIMを使用可能

※なお、iPhone13、iPhone SE(第3世代)以降では、2つのeSIMを使用できます。eSIMは特定の国や地域では利用できません。

参考:iPhoneでデュアルSIMを使用する|Apple

【デュアルSIM対応のXperia一例】

機種 仕様
Xperia 1 VI nanoSIM/eSIM(デュアルSIM仕様:DSDS/DSDV)
Xperia 10 VI
Xperia 1 V
Xperia 5 V
Xperia 10 V

参考:Xperia SIMフリーモデルSIM仕様/通信バンド|SONY

対応するデュアルSIMの種類や周波数が機種によって異なる

デュアルSIMを検討する際は、デュアルSIMの種類と周波数もチェックしておく必要があります。

種類に関しては、「デュアルSIMの種類を解説」で詳しく紹介しているため、確認してみてください。

そのなかでも「DSDA(デュアルSIMデュアルアクティブ)」は、現在の規格では最高性能ですので、まだ対応できるスマホが少ないのも特徴です。

また周波数によっても、利用可能なキャリアが決まってしまう場合があります。

これらの知識に不安がある方は、機種のホームページや、ホームページのお問い合わせなどを活用して、対応するデュアルSIMの種類や周波数について確認しておくと良いでしょう。

なお周波数を確認後、検討中のキャリアで対応可能かどうかを確認してみてください。

機種ごとに対応するSIMカードの形状も異なる

デュアルSIMは、対応しているSIMカードの形状も機種によって異なります。

主に「標準SIM」「microSIM」「nanoSIM」の3種類の形状がありますが、最新の規格はnanoSIMが主流です。

しかし、ちょっと前に発売された機種を購入する際は、nanoSIMではなく、microSIMの可能性もあります。

その場合、microSIM対応のSIMプランから選ぶ必要が出てきます。

このように、デュアルSIMを検討する際は、機種が対応するSIMの形状もチェックし、キャリアやプラン選びをしなければなりません。

SIMカードやカードの形状について、より理解を深めたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。

参考:SIMカードとは?役割や種類、利用時の注意点を解説
参考:SIMカードは自分で入れ替えられる!入れ替える際の準備や注意点を解説

デュアルSIMを検討するならpovo2.0との組み合わせがおトクかも!

デュアルSIMは1台のスマホで2つの回線を使い分けられるため、プライベートと仕事用で電話番号を持ったり、回線ごとにキャリアと契約してデータ通信料を抑えたり、便利な使い方が可能です。

一方で、お求めの機種がデュアルSIMに対応しているか、SIMカードの形状はキャリアに適合するかなども十分に確認の上で、検討を進めてみてください。

また、デュアルSIMを検討する際は、auのオンライン専用ブランドである「povo2.0」*1がおススメです。

基本料金が0円*2で、データを自由にトッピングできます。

例えば、「データ使い放題*3(24時間)税込330円/回」や「データ追加1GB(7日間)税込390円/回」など、使用するデータ通信量に合わせて、トッピングすれば、デュアルSIMとして活用する際にも、おトクに利用可能です。

ぜひ、デュアルSIMご利用の際は、povo2.0も併せて検討してみてください。

*1:オンライン専用のプランのため、お手続き・サポートは全てオンラインとなります。povo2.0アプリや公式サイトからお問い合わせください。

*2:
【共通】
・180日間以上有料トッピングの購入等がない場合、利用停止、契約解除となることがあります。
・0円0GB時は、送受信最大128kbpsとなります。
【データ専用の場合】
・契約時に初回トッピング購入が必要です。
【通話+データの場合】
・国内通話:税込22円/30秒 衛星電話への通話など、一部通話料が異なる場合があります。詳細はこちら。また、他社が料金設定している電話番号へは指定の通話料がかかります。
・国内SMS送信:税込3.3円/通(70字まで) 受信:無料 機種により最大全角670文字まで送信可能です。ただし、134文字までは2通分、それ以降は67文字ごとに1通分の送信料がかかります。

参考:「povo2.0プラン詳細」

*3:ネットワークの混雑時や動画・クラウドゲームなどの利用時に通信速度を制限する場合があります。

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