出張先でパソコンをインターネットに接続する際、スマホを無線ルーターとして利用する「テザリング」を使うという人も多いのではないでしょうか。povo2.0では、テザリング機能を追加料金・事前登録なしで利用できます。
今回は、povo2.0で提供しているテザリング機能のメリットや使い方、出張先での活用のコツについて詳しく紹介していきます。
目次
出張先でパソコンをインターネットに接続する方法
「急ぎのメールに返信したい」「急なWeb会議の予定が入った」など、出張先でパソコンをインターネットに繋げる必要のある状況は珍しくありません。まずは、このような状況でパソコンをインターネットに接続する3つの方法を紹介します。
Free Wi-Fiを利用する
1つ目の方法は、Free
Wi-Fiを利用することです。駅や空港、カフェ、ホテル、公共交通機関など、今やあらゆる場所でFree
Wi-Fiサービスが提供されています。無料で気軽に利用できるため、外出先でのちょっとした空き時間や外泊時などに利用した経験がある人も多いのではないでしょうか。
このように手軽に利用できることがメリットのFree
Wi-Fiですが、セキュリティには注意が必要です。例えば通信が暗号化されていないFree
Wi-Fiを利用した場合、第三者に通信内容が傍受されてしまうリスクがあります。
また、「なりすましアクセスポイント」と呼ばれる悪意あるアクセスポイントにも注意が必要です。これは、正規のFree
Wi-Fiに似たネットワーク名に偽装したアクセスポイントであり、誤って接続した人の個人情報を抜き取ったり、マルウェアをダウンロードさせたりします。
Free
Wi-Fiは確かに気軽に使えるかもしれませんが、このようなリスクもあるため、機密情報を取り扱う業務の際にはあまり使うべきではないでしょう。
ポケット型Wi-Fiを利用する
2つ目の方法は、ポケット型Wi-Fiを利用することです。ポケット型Wi-Fiとは、持ち運び型の無線ルーターのことです。電波が届く場所であれば、屋外でも快適にインターネットを利用できることがメリットです。
また、ポケット型Wi-Fiの通信は暗号化されており、接続の際にもSSIDとパスワードが要求されるため、Free
Wi-Fiに比べてセキュリティが担保されます。
ただし、ポケット型Wi-Fiはスマホやパソコンとは別にルーターを持ち運ばなければならないため、煩わしく感じる人もいるかもしれません。ルーター本体に加えて、バッテリーや充電コードも持ち歩く必要もあります。
また、ポケット型Wi-Fiの中には2年契約や3年契約など、長期契約を前提としているものが多いです。そのため「年に数回の短期出張の時だけ使いたい」といったケースには、あまり向かないかもしれません。
スマホとテザリングする
3つ目の方法は、スマホとテザリングすることです。テザリングとは、自身のスマホのデータ通信を利用して、パソコンをインターネットに接続する方法です。もちろんパソコンだけでなく、タブレットやゲーム機を接続することも可能です。
テザリングではスマホをそのままルーターとして利用できることから、ポケット型Wi-Fiのように別途ルーターを持ち歩く必要はありません。また、テザリング接続のためには自身で設定したパスワードが必要となることから、セキュリティ面での不安も薄いです。
「Free
Wi-Fiはセキュリティが不安」「ポケット型Wi-Fiは持ち歩きが面倒」という人にとっては、テザリングは最適な接続方法と言えるでしょう。
povo2.0のテザリングのメリット
ここからは、povo2.0で提供されているテザリング機能のメリットについて詳しく見てみましょう。
追加料金なしで使える
1つ目のメリットは、事前登録・追加料金なしで使えることです。
今や、ほぼ全てのキャリア・MVNOでテザリング機能が提供されています。しかし、実はテザリングの利用をオプションサービスとしている事業者もあります。その場合、テザリングを利用するためには、追加料金の支払いや事前登録が必要となるのです。
例えば、auではテザリング利用には事前申し込みが必要です。また、プランに応じてテザリングできるデータ容量の上限も設定されています。(*1)
しかし、povo2.0では事前登録も追加料金も不要で好きな時にテザリングを利用できます。さらに、テザリングで利用できるデータ容量に制限も設けられていません。出張先で急にパソコンをインターネットに接続する必要が出てきた場合も、スムーズに対応できることが、povo2.0のテザリングの大きなメリットです。
*1:参考「テザリングオプション」(au)
仕事用とプライベート用の通信を分けられる
2つ目のメリットは、1台のスマホで仕事用とプライベート用の通信に分けられることです。
povo2.0は1台のスマホで2つの回線を利用できる「デュアルSIM」に対応しています。物理的なSIMカードではなく、オンライン上で乗り換えができる「eSIM」(*2)を利用することで、スマホを2台持ちしたり、SIMカードを入れ替えたりすることなく簡単に回線を使い分けられるのです。
これを活用して、1つの回線はプライベート用として、もう1つは仕事用として契約することができます。例えば「出張時にテザリングが必要になった場合は仕事用の回線を利用する」など決めれば、そこでかかったデータ容量を経費として請求しやすくなるでしょう。
*2:「eSIM」の対応端末が必要です
参考:「対応機種・端末」(povo)
povo2.0のテザリングを使う際の注意点
このように、好きな時に好きなだけ利用できることが魅力のpovo2.0のテザリングですが、利用の際にはいくつかの注意点があります。
スマホのデータ容量とバッテリーの消費が早くなる
1つ目の注意点は、スマホのデータ容量とバッテリーの消費が早くなることです。
これはpovo2.0でのテザリングに限った話ではありませんが、テザリングをするとスマホ側のデータ容量とバッテリーの減りが早くなります。特にパソコンでWeb会議を行う際など、大量のデータ通信が行われる場合には、データ容量の使い切りや充電切れには注意が必要です。
なお、テザリングの方法としては大きく「Wi-Fiテザリング」「Bluetooth®テザリング」「USBテザリング」の3種類があります。それぞれ、バッテリー消費量と速度において以下のようなメリット・デメリットがあります。
テザリング方法 | メリット | デメリット |
---|---|---|
Wi-Fiテザリング | 高速なデータ通信が可能 | 電池の消耗が激しい |
Bluetooth®テザリング | 電池持ちがよい | 通信速度が遅い(*4) |
USBテザリング |
高速なデータ通信が可能 機種によってはノートPCからスマホに 給電しながらデータ通信が可能(*3) |
USBケーブルの持ち歩きが必要 |
上記の特徴を踏まえて、適宜用途にあったテザリング方法を選びましょう。
速度制限には注意が必要
2つ目の注意点は、速度制限がかかる可能性があることです。
先述の通り、povo2.0のテザリングには利用できるデータ容量に制限は設けられていません。ただし、スマホに残っているデータ容量を消費し切ってしまうと、速度制限がかけられます。
例えば、スマホに残っているデータ容量が5GBである場合、テザリングで5GB分を使い切ってしまうと、通信速度は128kbpsに制限されてしまいます。これでは快適なテザリングは難しいです。特に、パソコンはバックグラウンドで作動しているシステムも多く、気づかないうちにデータ容量を消費してしまうこともあるかもしれません。
不安な場合は、24時間データ容量使い放題の「データ使い放題(24時間)トッピング(*5)」を購入したりするなど、速度制限がかからないよう工夫しましょう。
*5:ネットワークの混雑時や動画・クラウドゲームなどの利用時に通信速度が制限される場合があります。
テザリングを使う人にはpovo2.0のデータトッピングがおすすめ
先述の通り、テザリングの注意点の1つはデータ容量を消費しやすくなることです。データ容量が十分でないと、「業務の途中で速度制限がかかったらどうしよう」と不安になることもあるかもしれません。
そのような心配をせずに快適にテザリングをするためには、データ容量を気にせずに通信が可能な「データトッピング」の購入がおすすめです。
データトッピングとは?
データトッピングとは、高速通信が可能なデータ容量のことです。povo2.0は月額基本料金が0円(*6)であり、「トッピング」により高速データ通信量やかけ放題、対象サービスの使い放題を利用できる仕組みです。
中でもデータトッピングには、以下のように容量・有効期限の異なるいくつかの種類が用意されています。
データ容量 | 利用可能期間(*7) | 価格(税込) |
---|---|---|
データ使い放題(*5) | 24時間 | 330円 |
データ追加1GB | 7日間 | 390円 |
データ追加3GB | 30日間 | 990円 |
データ追加20GB | 30日間 | 2,700円 |
データ追加60GB | 90日間 | 6,490円 |
データ追加150GB | 180日間 | 12,980円 |
出張の期間や用途、テザリングの頻度に合わせて、最適なトッピングを選びましょう。
-
*6:180日間以上に渡って有料トッピングの購入などがない場合は、利用停止や契約解除となることがあります。
また同一名義で5回線(*)ご契約の場合、累計6回線目以降、税込3,850円/回線の契約事務手数料がかかります。
*過去1年以内に、解約済、当社によりキャンセルした回線も含む。データトッピングを購入しない場合、送受信最大128kbpsとなります。
国内通話には税込22円/30秒で、SMS送信には税込3.3円/通(70文字まで)がかかります。衛星電話への通話など、一部通話料が異なる場合があります。詳細はこちら。
SMSの受信は無料です。機種により最大全角670文字まで送信可能です。
ただし、134文字までは2通分、それ以降は67文字ごとに1通分の送信料がかかります。 -
*7:購入完了時刻から24時間の経過毎に1日として取り扱います。
なお、データ使い放題トッピング以外は、当面の間、期間満了日の23時59分59秒までご利用いただけます。
参考:「トッピング一覧」(povo)
出張中のテザリングにデータトッピングがおすすめな理由
このように必要な時に必要な分だけデータ容量を購入できるpovo2.0のデータトッピングは、出張中にテザリングを利用した場合の強い味方です。
例えば出張中に突発的にWeb会議が必要となった際には、「データ使い放題(24時間)(*5)」を購入すると、途中でデータ容量を使い切ってしまう不安もないため、会議に集中できるでしょう。また、数日間〜数週間の短期出張の際には「データ追加1GB(7日間)」や「データ追加3GB(30日間)」を購入すると、移動中の待ち時間などでも気軽にテザリングで業務を進められます。
このように、出張期間や用途に合わせて無駄なくデータ容量を購入できるため、出張中のテザリングにはデータトッピングがおすすめと言えるのです。
なお、複数のデータトッピングを同時に購入した場合、有効期限が早いものから優先して消費されます。また、それぞれのデータの有効期限が延長されたり、合算されたりすることはありません。例えば「データ追加1GB(7日間)」と「データ追加3GB(30日間)」を同時に購入した場合、「37日間の有効期限で4GBを使える」というわけではなく、「データ追加1GB(7日間)」を消費次第、「データ追加3GB(30日間)」の消費が開始されるということです。
povo2.0のテザリングの使い方
最後に、povo2.0でのテザリングの使い方について具体的に解説します。iPhoneの場合とAndroidの場合について、それぞれ見てみましょう。
iPhoneでテザリングする場合
まずはiPhoneでのテザリングの手順です。iPhoneを開き、以下の操作を行ってください。
- ● ホーム画面から「設定」アプリを起動
-
● 「インターネット共有」を選択
-
● 「ほかの人の接続を許可」をオンにする
- ● 任意の「“Wi-Fi”のパスワード」を設定
- ● 設定画面のSSID一覧から自分のiPhoneを選ぶ
- ● iPhoneに表示されている「“Wi-Fi”のパスワード」を入力する
続いて、インターネットに接続するパソコンを開き、以下の設定を進めます。
これで完了です。非常に簡単ですね。
iPhoneでのテザリング手順は詳しくは
こちらからもご確認いただけます。
Androidでテザリングする場合
続いてはAndroidでのテザリング方法です。スマホを開いて、以下の操作を行いましょう。
- ● ホーム画面から「設定」アプリを起動
- ● 「ネットワークとインターネット」を開く
- ● 「アクセスポイントとテザリング」から「Wi-Fiアクセスポイント」を選択
- ● 任意の「アクセスポイントのパスワード」「アクセスポイント名」を設定
- ● 「Wi-Fiアクセスポイント」をオンにする
※Androidは機種によって設定が異なる場合があります
ここからは、設定したアクセスポイントとパスワードをパソコンに入力していきます。
- ● 設定画面のSSID一覧から先ほど設定したアクセスポイント名を選択
- ● 先ほど設定したアクセスポイントのパスワード」を入力する
iPhone同様に、とても簡単に設定できます。
povo2.0のテザリングで出張中も安心・快適に仕事ができる
ここまで、povo2.0のテザリングのメリットや使い方について紹介してきました。好きな時に気軽に利用できるpovo2.0のテザリングを活用して、出張先でも快適なインターネット環境を実現してください。
- (2023年4月20日時点の情報を基に本記事は制作しております)
- ※本記事に掲載されている商品またはサービス等の名称は、各社の商標または登録商標です。
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・iPhoneは、米国および他の国々で登録されたApple
Inc.の商標です。iPhoneの商標はアイホン株式会社のライセンスにもとづき使用されています。
TM and (C) 2022 Apple Inc. All rights reserved. - ・「au」はKDDI株式会社の登録商標です。
- ・Androidは、Google LLCの商標です。
- ・「Bluetooth®」は、Bluetooth SIG, Inc. USAの商標または登録商標です。
- ・「Wi-Fi」は、Wi-Fi Allianceの登録商標です。