機種変更や通信事業者の乗り換えの際には、SIMカードのサイズを確認する必要があります。しかし、自分のSIMカードのサイズがわからず、機種変更などがうまくいくか不安に思う方もいるのではないでしょうか。
この記事では、SIMカードの種類やサイズを確認する方法、サイズ変更時の注意点を解説します。
目次
SIMカードのサイズは3種類ある
SIMカードには、標準SIMカード(miniSIM)とmicroSIMカード、nanoSIMカードの3種類があります。それぞれの特徴を見ていきましょう。
標準SIMカード(miniSIMカード)
標準SIMカードとは、25mm×15mm、厚み0.76mmのSIMカードです。日本でスマホが登場した初期である、3G世代の端末に対応しています。4Gが普及した現在では、標準SIMカードを搭載した新機種は発売されていません。
SIMカードは時代とともに小型化される傾向にあり、標準SIMカードは3種類のなかで最もサイズが大きいタイプです。
なお、日本で使われる標準SIMカードは、国際規格のなかでは「miniSIMカード」と呼ばれます。一方、国際規格における「標準SIMカード」とは、クレジットカードサイズのものを指します。
日本でminiSIMカードを標準SIMカードと呼んでいるのは、miniSIMカードが最初に普及したためです。
microSIMカード
microSIMカードは標準SIMカードの次世代にあたるタイプで、サイズは15mm×12mm、厚みは0.76mmです。2010年頃から普及し始め、iPhone4/4SやAndroidのZenFone 3が代表的な機種です。
10年以上経った現在でも対応している機種があり、中古のスマホやケータイでは使われているものも多いでしょう。
nanoSIMカード
サイズは12.3mm×8.8mm、厚みは0.67mmと3つのなかでは最も小さく、厚みも薄いタイプです。iPhone5以降の機種や2014年冬以降に発売されたAndroidスマホで採用されており、現在では最も主流です。
microSIMカードの後継規格はいくつか存在していたものの、欧州電気通信標準化機構が新規格として策定したことから、nanoSIMカードの普及が加速しました。
新しくリリースされる機種のほとんどは、nanoSIMカードを採用しています。カード本体のプラスチック部分がほとんどなく、ほぼICチップと同程度のサイズであることが特徴です。
SIMカードのサイズの確認方法
SIMカードのサイズを確認する方法を3つ解説します。併せて、端末からSIMカードを取り出す際の注意点も紹介します。
公式サイトの仕様一覧で確認する
簡単かつ確実にSIMカードのサイズを確認する方法は、公式サイトで端末の仕様一覧を見ることです。端末のメーカーや通信事業者のホームページに仕様一覧のページがあるので、確認してみましょう。
「SIMカードスロット」もしくは「対応SIM」といった項目で書かれていることが一般的です。
ただし、個人が運営しているサイトの情報は間違っている可能性があるため、確実な情報を得るには、メーカーや通信事業者の公式サイトを参照してください。
取扱説明書の仕様一覧で確認する
スマホを買った時の取扱説明書が手元にあれば、仕様一覧ページを確認してみましょう。取扱説明書を紛失してしまった場合は、通信事業者のホームページからダウンロードできます。
端末からSIMカードを取り出して確認する
端末からSIMカードを取り出して直接確認する方法もあります。SIMカードは種類ごとにサイズが異なるので、目視で十分判別できます。不安な場合は、定規で測ってもよいでしょう。
SIMカードの取り出し方は、機種によって3種類あります。
一般的な方法は端末の側面にある直径1mm程度の小さな穴に、SIMピンをさして取り出す方法です。SIMピンとは端末の購入時に同梱されている、SIMトレイを開くための針のような道具です。SIMピンをさし込むとSIMトレイが出てくるので、引っ張ってSIMカードを取り出しましょう。
その他、取り出し口に爪を引っかけることで取り出す方法や、端末の背面カバーを外して、端末に固定されているSIMカードを確認する方法もあります。
端末からSIMカードを取り出して確認する場合の注意
端末からSIMカードを取り出す際には、下記の点に注意しましょう。
- ・電源を切ってから取り出す
- ・SIMカードやスロットは丁寧に扱う
- ・SIMカードはSIMピンを使い取り出す
電源を入れたままSIMカードを取り出すと、本体が不具合を起こす可能性があります。機種によっては、SIMスロットを取り出すと自動で電源が切れるものもありますが、電源を切っておいたほうが安心です。
また、SIMカードやスロットはデリケートな部品です。SIMカードが傷ついたり、スロットが変形したりすると、スマホが使えなくなる可能性があります。戻す時も、SIMカードが浮かないようにし、スロットも正しい方向で挿入しましょう。
SIMカードを取り出す際は、SIMピンを使い取り出すようにしましょう。しかし、SIMピンは頻繁に使うものではないので、紛失してしまった方もいるかもしれません。紛失してしまった場合は、先のとがったもので代用できます。具体的には、安全ピンやペーパークリップ、画びょうなどSIMスロットの穴に入る道具が挙げられます。
サイズを選ばないSIMカードもある
基本的に、スマホは特定のタイプのSIMカードに対応しています。しかし、なかには端末が対応しているサイズに調整できるSIMカードや、スマホにあらかじめ埋め込まれたSIMカードも登場しています。それぞれ詳細を見ていきましょう。
必要なサイズに合わせてカット!マルチカットSIM(マルチSIM)
マルチカットSIMとは、端末に合わせて標準SIMカード・microSIMカード・nanoSIMカードいずれかの大きさにカットできるSIMカードです。マルチSIMとも呼びます。
プラスチックの台紙にSIMカードが固定されており、周りにはそれぞれの大きさに沿った切り込みが入っているので、端末が対応しているサイズに合わせて、ICチップの裏側から指で押して切り離して使用します。
マルチカットSIMなら、端末が対応するSIMカードのサイズを気にしなくてよいので、便利でしょう。
次世代規格の端末一体型・eSIM
eSIMとは、端末にあらかじめ内蔵されているSIMカードのことです。eは「embedded=埋め込まれた」という意味です。
eSIMは端末に内蔵されているため、基本的に抜きさしすることはありません。eSIMであれば、通信事業者の乗り換えの際もSIMカードを変える必要がなく、手続きもオンラインで完結できます。
SIMカードを取り出すことがないため、破損させてしまうリスクがないのもメリットです。
SIMカードのサイズ変更時の注意点
SIMカードのサイズを変更する時には、いくつか注意点があります。
通信事業者を乗り換える際にはSIMカードのサイズ指定に注意
通信事業者を乗り換える際には、自分が使っている端末のSIMカードのサイズを指定する必要があります。
間違ったサイズを指定してしまうと、端末にうまくセットできず、再発行が必要になります。再発行には時間がかかるので、先述した方法で自分のSIMカードのサイズをしっかりと確認しましょう。
なお、このようなミスを防ぐためにマルチカットSIMを提供している通信事業者もあります。マルチカットSIMに加え、eSIMの場合もサイズを間違える心配はありません。
マルチカットSIM(マルチSIM)の切り離しではサイズを間違えないように
マルチカットSIMを切り離す際は、必要以上に小さいサイズに切り離さないよう注意が必要です。
標準SIMカードのような大きなサイズに切り離したあとに、microSIMカードやnanoSIMカードのサイズに再度切り離すことはできます。しかし、一度nanoSIMカードのような小さいサイズに切り離すと、microSIMカードや標準SIMカードのサイズには戻せません。
誤って小さいサイズに切り離してしまった場合は、SIMカードを再発行する必要があります。再発行には時間がかかるうえに、手数料がかかる場合もあるので、十分注意してください。
SIMカードは貸与品であるため破損などに注意
SIMカードは通信事業者からの貸与品です。そのため、改造などの行為は禁止されています。破損や傷をつけることもNGなので、取り扱いには注意しましょう。
SIMカードは貸与品であることから、乗り換えや解約で不要になった場合は返却を求められる場合があります。ただし、なかには自分で処分してもよいとしている通信事業者もあります。
自分でSIMカードのサイズを加工・調整するのは避けたほうがよい
SIMカードのサイズが端末に合わなかった場合は、無理に自分で対処するのではなく、通信事業者に問い合わせるのが無難です。
SIMカードのサイズを変更する方法に、SIMカッターを使って自分で調整するやり方があります。穴あけパンチのようにSIMカードをセットして切り取りますが、位置を間違えるとSIMカードが使えなくなってしまいます。
また、小さいサイズのSIMカードを大きいサイズのSIMカードとして使えるようにするアダプターを使う方法もあります。しかし、アダプターはあくまで簡易的なものであり、必ずしも端末にうまくセットできるとは限りません。
トレイを取り出せなくなってしまう可能性もあるので、自分でサイズ調整をするのは避けたほうがよいでしょう。
povo2.0ならSIMカードのサイズ変更や開通手続きもカンタンにできる!
SIMカードのサイズ変更が正しくできるか、もし間違ってしまった時の再発行手数料に不安がある方も多いのではないでしょうか。
povo2.0なら、SIMカード(eSIMからの変更時含む)の場合は税込3,850円 、eSIM(SIMカードからの変更時含む)の場合は税込440円の再発行手数料が必要ですが、当面の間は無料です。万が一、eSIMで設定がうまくいかない場合は、再発行せずに設定や通信の利用設定に誤りがないかを確認しましょう。
※2023年9月13日お申し込み分より、SIMカード(eSIMからの変更時含む)の再発行手数料の請求を開始します。
またpovo2.0では、マルチカットSIMを提供しています。端末が対応しているサイズに合わせてカットできるので、お申し込み時にサイズを間違える心配がありません。
povo2.0の開通手続きに必要なものは、本人確認書類と支払い用のクレジットカード、端末の3つのみです。専用アプリに本人確認情報など必要事項を入力し、契約手続きをおこないます。
手続き後は、郵送で届いたSIMカードを挿入したり、eSIMを有効化したりしたのち、設定をすれば開通手続きが完了し利用可能になります。格安SIMへの乗り換えをするなら、ぜひpovo2.0をご検討ください。
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