格安SIMに初めて乗り換える際に、「新規取得する電話番号は選べるのか?」
「乗り換え時にどのタイミングで番号が付与されるのか?」
「以前使用していた電話番号を引き継ぎたい場合は、どうすれば良いのか?」
このような疑問を抱いている方は多いのではないでしょうか?
そこで本記事では、格安SIMに関する以下の悩みを解決するとともに、具体的な手続きの方法や電話番号を選べるキャリアなどの補足情報も徹底解説します。
【本記事で解決できる疑問】
・格安SIMで新規取得する電話番号の選択可否
・格安SIMで電話番号を新規取得する流れ
・格安SIMへの乗り換え時、新しい電話番号が付与されるタイミング
・前の電話番号を引き継いで格安SIMに乗り換える方法
・前の電話番号を引き継ぐ際の注意点
格安SIMに乗り換える際に、もちろん新規で電話番号を取得することは可能ですが、基本的に好きな番号を選ぶことはできません。
ただし、自社で回線網を持つ大手キャリア(au・docomo)では、店頭においてスマホの電話番号下4桁を変更できるサービスが用意されています。
スマホの番号を任意で選びたい方は、以下のキャリアを参考に選択すると良いでしょう。
電話番号を選べるキャリア | サービス名 | 事務手数料 |
---|---|---|
au | YOU選番号 | 新規契約:330円(税込) |
UQ mobile | YOU選番号 | 新規契約:330円(税込) |
docomo | 番号えらべるサービス | 新規契約:315円(税込) |
楽天モバイル | 選べる電話番号サービス | 新規契約:1,100円(税込) |
格安SIMを提供するキャリアに乗り換えて電話番号を新規取得する際は、通常の新規契約と同じように、以下の4つ(※1)が必要です。
※1:キャリアや選択いただくプランによって異なる場合もあります。
格安SIMに限らず、キャリアと新規契約する際は、本人確認書類として、「運転免許証」や「マイナンバーカード(個人番号カード)」「在留カード」などのいずれか一つを用意しなければなりません。
場合によっては複数の書類を組み合わせて提出しなければいけないこともあるので、詳しい必要書類に関しては、契約を予定しているキャリアの公式サイトより確認してみてください。
クレジットカード情報は、毎月の利用料金を支払う際に必要となります。
メールアドレスは、新規お申し込み時の連絡先として使用するものです。
また毎月の請求内容やキャンペーンなどの情報も送られてくる場合もあるため、普段使いのメールアドレスを登録しておくのがおススメです。
格安SIMを提供するキャリアは、Webでほぼすべての契約を完結することが多いため、あらかじめ用意しておきましょう。
新しいキャリアへ乗り換えた後に使用する端末を用意しておきます。なお、新しいキャリアに乗り換えた後に、旧端末から新端末に変更することも可能です。
上記4点以外にも、契約予定のキャリアによっては準備するものが異なる場合がありますので、公式サイトでよく確認しておきましょう.
現在利用中のスマホを新しいキャリアでも使い続けたい場合、SIMロックに注意が必要です。
SIMロックとは、特定のキャリアが提供する通信サービスしか利用できないようにするため、端末にロックがかけられている状態のこと。
この場合、お使いのスマホに新規で契約したキャリアのSIMカードを入れても利用できません。
ただし、SIMロックがかかっていると利用者が自由にキャリアを選べないという障壁があったため、2021年10月以降の機種については、原則的にSIMロックは禁止になりました。
2021年9月以前の機種をお使いの方は、利用中のキャリアでSIMロック解除の手続きをしておきましょう。
SIMロックの解除は無料ででき、解除方法については以下の記事でも解説しています。
ここからは、格安SIMで電話番号を新規取得する流れを具体的に解説します。
まずは、SIMロックが利用中のスマホにかかっているかを確認しましょう。
すでにSIMロックが解除されている機種をお使いの場合は、ここでの対応は不要です。
現在docomo、au、SoftBankなどで契約している方のうち、2021年9月以前に発売された機種をお使いの方は、利用中のキャリアでSIMロックを解除しなければなりません。
SIMロックがかかっていると、格安SIMに乗り換えてもSIMカードが利用できないからです。
ご自身のスマホに「SIMロックがかかっているか確認したい」「解除する具体的な方法を知りたい」という方は、以下の記事でも詳しく解説しているので参考にしてみてください。
SIMロックを解除したら、検討中のキャリアで音声通話SIMの新規契約お申し込みをします。本人確認書類やクレジットカード情報などは、この段階で使用するので準備しておきましょう。
なお音声通話SIMとは、通話やインターネット、SMSが利用可能なSIM種別のことで、インターネットのみが利用可能なデータSIMとは以下の違いがあります。
音声通話SIM | データSIM |
---|---|
・電話回線を利用した音声通話、SMSの利用が可能 ・データSIMでできることはすべて可能 |
・モバイル回線を利用し、インターネットを利用できる ・電話回線を利用した音声通話、SMSは利用できない |
電話番号を新規で取得する際は、必然的に音声通話SIMを選択する必要があるので、覚えておきましょう。
なお、データSIMの詳しいメリットやデメリットを知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。
参考: データSIMとは?通話SIMとの違いや選び方のポイントも紹介
新しく契約するキャリアやお手持ちのスマホがeSIMに対応していれば、物理的なSIMカードではなく、eSIMを選ぶこともできます。
なお、eSIMはEmbedded SIM(埋め込みSIM)、またはeUICC SIM(遠隔操作で情報書き込みができるSIM)の略称です。
物理的なSIMカードは、お申し込み手続きをした数日後に、SIMカードが事業者から送られてきたら自分でスマホに挿入する必要があります。
一方、eSIMはすでに端末のなかにSIMカードが入っている状態のため、改めてSIMカードを挿入する必要はなく、キャリアのWebサイト上からのお申し込みで、お申し込み当日から使い始められる場合もあります。
物理的なSIMカードを選んだ方は、数日後(最短翌日)にお申し込み住所に送られてくるSIMカードを受け取りましょう。
SIMカードを端末に入れたら、APN設定(Access Point Name設定、アクセス名設定)をおこないます。
スマホやタブレットでインターネットを利用するためには、このAPN設定をおこない、どこを中継してインターネットに接続するのかを指定する必要があります。
eSIMを選んだ場合もAPN設定が必要な点は同じなので、キャリアが指定する方法で設定をおこなってください。
詳しくは契約先のキャリアの案内に従いましょう。
基本的に格安SIMで電話番号を新規取得する際に、番号を選ぶことはできません。
ただし、大手キャリアのなかには下4桁の番号を選べるサービスもあるので「そもそも格安SIMで新規取得する電話番号は選べるの?」を確認してみてください。
基本的には、新しいキャリアでの契約が成立し、開通した後にアカウントページやログインページなどで新規電話番号が確認できます。
物理的な音声通話SIMカードの場合、お手元に届いた時点で端末にカードを差し込めば、新規電話番号を利用可能です。SIMカードは、お申し込み後、届くまでに数日(最短翌日)かかります。
何らかの理由で電話番号を変更したいと思った場合、auやSoftBankでは、契約中に電話番号の変更が可能です。しかし、格安SIMを提供するキャリアでは契約中の番号変更は基本的にできません。
もしどうしても変更したいときには、一度解約してから、再度新規でお申し込みをすることになります。
格安SIMは店舗を持たないことが多いため、Web上での契約が基本です。
しかし、なかには専門店舗を設けていたり、家電量販店内で申し込みカウンターを設置していたりするケースもあります。
そのためWeb上での申し込みに不安を抱えている方は、直接契約できる格安SIMを探してみると良いでしょう。
格安SIMでの支払いはクレジットカードが一般的です。クレジットカードを持っていない、または使いたくないという方は、口座振替を利用可能なキャリアを探すと良いでしょう。
ただし、お申し込みに一定の条件が付くキャリアもあるため、幅広く情報を集めることが大切です。
格安SIMへの乗り換えを検討している方で、電話番号を新規にするのではなく、今お使いの番号をそのまま利用したいという方も多いのではないでしょうか?
ここからは、今使っている電話番号を引き継いで、格安SIMを契約する流れを説明します。
前の電話番号を引き継ぎたい場合、お申し込み手続きに必要なものは主に下記の5点です。
電話番号の引き継ぎ方法は、MNP(※2)「ワンストップ」と「ツーストップ(従来方式)」があります。
従来は、ツーストップを採用していたため、現在お使いのキャリアでMNP予約番号(※3)を発行し、乗り換え先のキャリアに持っていき申し込みをしなければなりませんでした。
つまり転出元と転出先で2回手続きが必要だったわけです。
しかし、2023年5月24日より、一部のキャリア間のWeb手続きにおいては、MNPワンストップが利用できるようになりました。
MNPワンストップとは事前のMNP予約番号の発行が不要で、乗り換え先のキャリアで現在お使いの電話番号を使える仕組みのことです。
つまり、転出先のキャリアで一度だけ手続きをすれば、今お使いの電話番号をそのまま利用できます。
電話番号引き継ぎの際は、乗り換え予定のキャリアがMNPワンストップに対応しているのか、ツーストップなのかを確認し、案内に従って手続きを進めましょう。
なおキャリアによっては、上記の5点以外にも必要なものが指定されている場合があります。事前に、キャリアの公式サイトで確認してみてください。
※2:MNPとは、「Mobile Number Portability」の略で、電話番号の持ち運びを可能にした仕組みのこと。
※3:MNP予約番号とは、現在お使いの電話番号を乗り換えた先のキャリアでも使えるようにする引き継ぎコードのこと。
電話番号を引き継ぐ際に必要なものを準備できたら、手続きの流れを整理しましょう。
まずは、電話番号を引き継いで使いたいスマホを用意します。スマホにSIMロックがかかっている場合は、電話番号を新規取得するケースと同じように解除してください。
SIMロックの解除が完了したら、現在お使いのキャリアでMNP予約番号を取得します。(MNPワンストップを利用する場合、MNP予約番号は不要です。)詳しくは利用中のキャリアもしくは乗り換え予定のキャリアで確認してください。
MNP予約番号を取得したら、乗り換え予定のキャリアで音声通話SIMを選んで新規契約をおこないます。(なおMNPワンストップを利用する場合、MNP予約番号は不要です。)
また、物理的なSIMカードとeSIMのどちらにするかも決めましょう。
物理的なSIMカードをお申し込みの場合、数日後(最短翌日)にお申し込み時の住所にSIMカードが届きます。
SIMカードが送られてきたら、先に電話回線の切り替えをおこないましょう。電話回線の切り替えは、新しく契約したキャリアのWebサイト上や電話で依頼できます。
30分程度待てば切り替えが完了するケースもありますが、キャリアの受付時間外に手続きをおこなうと、切り替え完了までに1日以上かかってしまう可能性もあります。
キャリアのWebサイトで回線切り替えの受付時間をあらかじめ確認しましょう。
新しいキャリアが指定する方法で回線切り替えを終わらせたら、電話番号を新規取得するケースと同様に、SIMカードをスマホに入れてAPN設定を済ませましょう。このあと電話とインターネットが問題なく利用できれば、設定は完了です。
なお、eSIMをお申し込みの場合はSIMカードが送られてこないので、忘れずにご自身で回線切り替えとAPN設定を実施してください。
今まで使っていた電話番号を引き継いで契約する場合の注意点は、下記のとおりです。電話番号を新規で取得する場合とは異なる点があるため、十分に確認しておきましょう。
現在利用中のキャリアでMNP予約番号(MNPワンストップを利用する場合は不要)を発行するために必要なMNP転出手数料ですが、Web上での手続きであれば基本的に無料です。
しかし、電話や店舗での申し込みの場合は「1,100円(税込)」以下の手数料がかかることもあります。
さらに別途、契約解除料(違約金、解約金)がかかる可能性も考えなければなりません。
従来、キャリアとの契約期間には、いわゆる「2年縛り」のように、決められた期間での契約となることが多くありました。
そして、更新時期以外に解約してしまうと、契約解除料がかかってしまったのです。
例えば、契約期間が2年の場合、契約更新のタイミングである2年を待たずに解約すると、契約解除料を支払うことになります。
しかし、キャリアの囲い込みを緩和するために、2022年7月1日から電気通信サービスに関する消費者保護ルールが強化されました。
具体的には、2022年7月1日以降に締結した契約においては、違約金の上限が1,100円(税込)に設定され、大手キャリア(docomo・au・SoftBank)に関してはすべての契約解除料が撤廃されました。
ただし、契約中の料金プランによっては、契約解除料がかかる可能性もあるため、キャリアで確認をしてみてください。
MNP予約番号には有効期限があり、15日と決められています。
また、新しいキャリアへお申し込みの際には「有効期限が10日以上残っていること」を条件としている場合もあります。
有効期限が切れた場合は再度発行手続きをおこなう必要があるため、MNP予約番号を取得後は、新しいキャリアへのお申し込み手続きをなるべく早くおこなってください。
なお、繰り返しますがMNPワンストップを利用する場合のMNP予約番号は不要です。
乗り換え前のスマホの購入元によっては、SIMロックがかかっており、すぐには次のキャリアで利用できない場合があります。
特にdocomo、au、SoftBankで端末を購入した場合にはSIMロックがかかっている可能性が高いため、解約前にSIMロックの有無を確認しましょう。
なお2021年10月以降に「発売」されたスマホに関しては、原則的にSIMロックは禁止されています。
SIMロックがかかっているかどうかの確認と解除依頼は、端末を購入したキャリアにお問い合わせください。以下の記事でもSIMロックの解除方法が記載されています。
参考: SIMロック解除とは?メリットやデメリット、解除方法を詳しく紹介
なおSIMロックは、Webからの申し込みであれば無料で解除できますが、電話や店舗の場合は3,300円(税込)かかる場合もあるので、注意しましょう。
詳しくは契約しているキャリアで確認してください。
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