スマホを購入する際、「ROM(ロム)〇〇GB(ギガバイト)」と表記されており「なんのことだろう?」と疑問を浮かべた経験がある方も多いのでは?
加えて、スマホのスペックを確認するとRAM(ラム)やストレージなどの専門用語が記載され、混乱してしまいますよね。
本記事では、スマホを選ぶ際に混乱しやすいROM・RAM・ストレージについて、それぞれの違いをわかりやすく解説します。
上記3つの専門用語は、スマホ選びの際に必ず目にする用語ですので、概要だけでも理解して自分に合ったスマホ選びの参考にしてみてください。
目次
そもそもROMとは?
ROMとは、「Read Only Memory(リード・オンリー・メモリ)」の略語です。日本語訳では、読み出し専用で書き込み(保存)ができない記憶装置のことで、元の意味では、音楽や映画で使うCDやDVDがROMの一例です。
しかし厄介なことに、日本のスマホのスペックは「ROM=保存できるデータ容量」として、用いられる傾向があります。
本来であれば、ROMは読み出し専用ですので、データの保存はできませんが、国内の通信事業者がスマホのスペックを記載する際は「ROM〇〇GB」と表すのが一般的で、勘違いしやすいため注意が必要です。
RAM・ストレージとの違い
ROMと混同しがちなRAMやストレージは以下の通りです。どちらもGBで表示されるので注意が必要です。
・RAM:作業用のメインメモリ(記憶領域)のこと
・ストレージ:データの保存や削除、読み出しが自由にできる記憶媒体のこと
次に、RAMとストレージについてさらに詳しく解説します。
RAMは「作業用のメインメモリ」
RAM(ラム)とは、「Random Access Memory(ランダム・アクセス・メモリ)」の略語であり、作業領域のことです。
机に例えるとわかりやすいでしょう。
机は広ければ広いほど、たくさんの書籍を並べて同時に作業できますよね。それと一緒で、RAMも作業領域が広ければ広いほど、一度に処理できる量が増え、ソフトやアプリの速度は速くなります。
なおRAMは、あくまでも作業領域ですので、デバイスの電源を切ると作業領域に展開されたデータは消えてしまいます。
■豆知識!
RAMと言わずに「メモリ」と表現する場合もあるため、覚えておきましょう。
RAMはおおむね4〜12GB程度です。スマホゲームや複数のアプリを操作するなど重たい作業をするなら、RAMは多い方がよいです。
ストレージは「データを保存できる容量」
ストレージとは、動画や画像などのデータを長期保存できる記憶媒体のことで、HDD(ハードディスク)やSSD(ソリッド・ステート・ドライブ)が代表的です。
音楽のCDや映画のDVDのように、データの読み出し専用であるROMとは違い、読み出しと書き込み(保存)両方に対応しています。
また、スマホやパソコンなどの電源を切っても、ストレージに保存したデータが消えることはありません。
■豆知識!
国内の通信事業者は、スマホのデータ保存容量を「ROM〇〇GB」と表すことが多く、ストレージと同義で扱われています。
ストレージもROMも本来の意味はそれぞれ異なりますが、スマホのスペック表記では同義で扱われていることが多いため注意しましょう。
例)iPhone 15 128GB、256GB、512GBなど
なお、ストレージはデータを長期保存できる記憶媒体ですので、容量が大きいほど写真や動画などをたくさん保存できます。
自分に合ったスマホのROM・RAMの選び方
先述の通り、日本の通信業界においては、データを保存するための内蔵ストレージを「ROM○○GB」と表記するのが一般的です。また、RAMのことを「メモリ」と表現する場合がある点も押さえておきましょう。
ここでは、スマホを選ぶ際に、どのくらいのROM(=ストレージ)やRAM(=メモリ)が必要なのかを解説します。
ROM(=ストレージ)の選び方
ROMは、内蔵ストレージのことを指していますので、容量が多ければ多いほど写真や動画などのデータを保存できます。
そのため写真や動画をたくさん撮る、または動画配信サービスをオフラインに保存したいという方は、ストレージが多いものを選びましょう。
今使っているスマホのストレージが、余っているのか・ちょうど良いのか・足りないのかを確認することで、自分に必要なROMの容量を判断してみてください。
まずは、以下を参考にご自身に必要なスマホのストレージ容量を確認するところから始めましょう。
参考:スマホのストレージ容量はどれくらい必要?種類やスマホの選び方を解説!|povo ライブラリ|【公式】povo2.0
RAM(=メモリ)の選び方
RAMは、作業用のメインメモリのことなので、領域が広ければ広いほどアプリやソフトの処理速度は速くなります。
Xperiaの機種を参考に、RAMを確認してみましょう。
上記の通り、Xperiaのエントリーモデルである「Xperia Ace Ⅲ」であっても、RAMは4GB確保されています。
高性能化している現代のスマホは、一度に多くの処理を実行する必要があるため、合わせてRAMの容量も大きくなります。
数年前まではRAMが2GBのスマホも数多くラインナップされていましたが、最近ではあまり見かけなくなりました。
スマホを選ぶ際の目安として、4GBを確保すれば、SNS・ネット(ブラウジング)・動画視聴を楽しめるといえるでしょう。
一方、自分のよく使うアプリが比較的重たいスマホゲームが中心なら、6GB以上がおススメです。
■豆知識!
RAMは、不足してもあとから増やすことができません。そのため、選び方で迷ったときは容量が大きいスマホを選ぶようにしましょう。
今回ご紹介したXperiaの購入を検討している方は、以下の記事も参考に選んでみてください。
参考:【2023年】Xperiaのおススメ4機種を比較!初心者向けから上級モデルまで紹介|povoライブラリ|【公式】povo2.0
スマホのROMが足りないときの対処法
スマホのROM(=ストレージ)が足りないと新しいデータを保存できなくなったり、OSのアップデートができなくなったりします。
不要なデータを消すか、もしくは外部ストレージの活用を試してみましょう。
不要なデータを消す
不要なデータ(アプリ・メール・写真など)を消せば、ストレージの容量を空けられます。その際は、容量の大きなデータから手をつけていくと、効率がよいでしょう。
お使いのスマホのストレージ容量を確認したら、圧迫しているデータを見つけ出し、不要であれば削除してみてください。
ストレージ容量の確認方法は、以下の記事で解説しています。
参考:スマホのストレージ容量はどれくらい必要?種類やスマホの選び方を解説!|povoライブラリ|【公式】povo2.0
クラウド・外部ストレージに保存する
スマホに保存しているデータの中には、今すぐ必要はないけれど消したくない写真や動画などがあります。このようなデータに関しては、iCloudやGoogle ドライブなどのオンラインストレージを活用するのがおススメです。
また、クラウドサービス以外にはHDDやSSD、SDカードなど外部ストレージを活用して、ストレージ容量を空けるのも方法の一つです。
スマホの動作が遅いときのRAMの対処法
作業用のメインメモリであるRAMは、その領域以上にゲームや動画などのアプリを使用すると、RAMに負荷がかかり、スマホの動作が遅くなる場合もあります。
もしお使いのスマホの動作が遅いと感じたら、RAMの領域を解放してあげましょう。
しかし、通信状態の悪さが原因でスマホの動作が遅延することもあるので、まずは通信状態を確認して、異常がなければRAMを疑ってみるとよいでしょう。
そのほかスマホの動作が遅いのには、OSやアプリのバージョンが古いなど、いくつかの原因が隠れている可能性もありますので、ぜひ以下の記事も参考に原因を探ってみてください。
参考:スマホの通信速度が急に遅くなった場合の対処方法や原因を解説!|povoライブラリ|【公式】povo2.0
RAMを解放する方法について、一つずつ解説します。
キャッシュの削除
キャッシュとは、ブラウザやアプリのデータをデバイスに一時的に保存する仕組みのことです。次回以降の読み込みがスムーズになり、通常より素早く表示されます。
しかし、ブラウザやアプリのキャッシュは、スマホを使えば使うほど増えていき、スマホの動作が遅くなる原因にもつながります。
このキャッシュは、RAMに保存されるので、動作が遅いと感じたら溜まったキャッシュを削除してあげましょう。
■キャッシュの削除方法「iPhone(Safari)」の場合
1. 「設定」>「Safari」の順にタップ
2. 「履歴とWebサイトデータを消去」をタップ
■キャッシュの削除方法「Android」の場合(機種によって方法が異なる場合があります)
1. 「設定」>「アプリ」または「アプリと通知」をタップ
2. 「◯個のアプリをすべて表示」をタップ
3. キャッシュを削除したいアプリを選び「ストレージとキャッシュ」を選択
4. 「キャッシュを削除」をタップ
バックグラウンドアプリの終了
バックグラウンドアプリとは、使用していないにもかかわらず起動されたままになっているアプリのことです。
バックグラウンドアプリは、RAMを使用して動作するため、起動中のアプリが多いほどRAMに負荷がかかります。
■バックグラウンドアプリの終了方法「iPhone(X以降)」の場合
1. ホーム画面の下部から上にスワイプし、画面の中央で指を止める
2. 左右にスワイプして、終了したいアプリを選択
3. 終了したいアプリを上にスワイプして完了
■バックグラウンドアプリの終了方法「Android」の場合
Androidのバックグラウンドアプリの終了方法については、メーカーによって手順が異なります。詳しくはWebサイトや販売店でご確認ください。
再起動
RAMの領域に展開されたデータは、デバイスの電源を切ると自動的に消去されます。手っ取り早くRAMの領域を解放したい場合は、デバイスを再起動しましょう。
■再起動の方法「iPhone(X、11、12、13以降)」の場合
1. いずれか片方の音量調節ボタンとサイドボタンを長押しする
2. 電源オフスライダが表示されたらスライドして電源を切る
3. デバイスの電源を再び入れるには、iPhone右側にあるサイドボタンをAppleロゴが表示されるまで長押しする
■再起動の方法「Android」の場合(機種によって方法が異なる場合があります)
1. 電源ボタンを長押しする
2. メニューが表示されたら「電源を切る」または「再起動」をタップ
まとめ
本記事では、スマホを選ぶ際に混同しやすい以下の用語を解説しました。
ROM(ロム) |
・「Read Only Memory(リード・オンリー・メモリ)」の略語であり、日本語訳では、読み出し専用で書き込み(保存)ができない記録装置のこと
・例えば、音楽や映画で使うCDやDVD ・しかし、国内の通信事業者がスマホのスペックを記載する際は「ROM〇〇GB」と表すのが一般的で、ストレージと同義として扱われる |
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RAM(ラム) |
・「Random Access Memory(ランダム・アクセス・メモリ)」の略語であり、作業領域のこと
・領域が広いほど、ソフトやアプリの処理速度が速くなる |
ストレージ |
・動画や画像などのデータを長期保存できる記憶媒体のこと
・例えば、HDD(ハードディスク)やSSD(ソリッド・ステート・ドライブ)など |
ROMやRAMの容量不足により、スマホの買い替えを検討している方も多いのではないでしょうか?
スマホの買い替えを検討する際は、auのオンライン専用ブランドであるpovo2.0(※1)を検討してみてください。
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*過去1年以内に、解約済、当社によりキャンセルした回線も含む。
※3:国内への通話は税込22円/30秒、SMS送信は税込3.3円/通(70文字まで)が別途かかります。機種により最大で全角670文字まで送信可能です。134文字までは2通分とカウントし、以降は67文字ごとに1通分の送信料がかかります。衛星電話への通話など、一部通話料が異なる場合があります。
参考:「povo2.0プラン詳細」(povo)
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※画像はイメージです。
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